初めての委員会
人間は分からない。
私の心も、分からない―。
今日から委員会が始まる。
…というか、今から。
神山と行かなきゃあ…
『じゃあ…行く?』
「あ~うん。」
神山って呼ぶのって、慣れないじゃん?
間違えないよーにしなきゃ…
とか思うけど。
「さな…神山って、なんで学級委員やったの?」
うわ、いきなり間違えかけたよっ
ヤバいっ!
『ん、なんか、仕切る感じの好きだし。』
「そうなんだ…」
『うん。』
続かない…!!
会話続けるのも大変だよ~orz
…あ、多分ここだ。
第二算数教室。
あ、千紗もいる。
(ちさ)
あ、河野も。
(こうの)
リーダーっぽいの出来る人ばっかだな~…
『あ!麻紀~!』
え!?
『えっ!うそやん!麻紀も学級委員やったんやぁ』
え、麻尓!?(まみ)
逸見!?(いつみ)
2人は、私の友達。
麻尓こと、原口麻尓は、(はらぐちまみ)
私の、小3からの友達。
ずっと仲よかったけど、
クラスが分かれたんだっけ。
逸見こと、中田逸見は、(なかたいつみ)
麻尓と同じクラスだ。
“自己ちゅー”と有名だったし、
実際そうだから、
実は苦手。
でも、クラブは一緒なんだよ。
「2人も!?」
『だってやる人おらんかったしぃ』
『早く進めてほしかったからさ(笑)』
「へぇ~。でも分かるぅ!」
神山なんかほったらかしで、しゃべって待っていた。
神山は神山で、河野とかと話してたし。
あ、先生だ。
鍵が開いた。
これから、委員会だ―。