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運命への瞬間
『男子の学級委員は、神山さんに決まり』
…え?
“学級委員は神山さんに決まり”???
はっ!?
あ、そういえば…
さな…じゃなくて、神山は
同じように、リーダー系好きだったかも。
あ~どぅしよ?って、
誰もいなかったらの話だしっ!
何をそんな考えてるんだろ、自分w
『次女子決めたいと思いますが、女子誰かいるかぁ?』
なんか、先生も、女子のは諦めてるみたい。
ホントに誰も挙げてない。
こんな頃の女子は、そんなもんなのかな?
うーん……
もういいや、仕方ない…
「はい」
私は、手を挙げた。
あはは~私は勇者~♪
って、コレで友達出来なかったら…!?
うそっ!そこはどうしよ…
そんないろいろ考えてたら。
『やるじゃんっ!』
前の席の、舞が振り向いて、そう言った。
(まい)
「え、そう?」
私は、笑ってみせた。
なんだ、良かった。
逆に、コレをきっかけに、話せたよ!
も~とりあえずやるしかないよね…
まぁ、いっか。
その日のうちは、
「所詮神山だし!」
って思いでいた。
人間って、分からない。