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一日目(3)

急いで支度を済ませ二人揃って外へと出た。


人生初の女の子とのデートである。


意識すると妙にドキドキしてくる。


とりあえず遊ぶ施設も併設されているショッピングモールあたりにでも行けばなんでもできるだろうと思い向かうことにした。



「手繋がないの?」


マナが悠斗を軽く覗きこむような感じで聞いてきた。


「い、いやちょっと…恥ずかしい…ってか緊張するし…」


「そう…じゃあこれならいいかな!」


と言うとマナは悠斗の腕を取ると、腕組を始めた。


「ちょっ!」


「嫌だった?」


「嫌じゃないけどさ…」


「ならいいじゃん」


初めての女の子の感触で、悠斗の頭の中は真っ白であった。


ショッピングモールはやはり休日だけあってそこそこ混雑している。



しかし、いつも来ているショッピングモールだが、悠斗はいつもと違う違和感を感じ始めた。



違和感の正体がわからないままいろいろと店を歩いてるうちに、いつもと違うあることに気付いた。



すれ違う人からの視線を感じるということである。



もちろん向けられているのは悠斗本人ではなくてその隣にいるマナの方である。

違和感の正体はまさにこれだった。



やはり悠斗の好みということだけではなく、マナは単純に相当可愛いらしい。



どうせみんな男の俺が釣り合ってないもったいないなどと思っているのだろうと考えていると、前から背が高く男の悠斗から見てもカッコいいと思えるような男と、まあごく普通の女性のカップルが手を繋いで歩いてくるのが見えた。



女性のほうが明らかに釣り合ってないなと一瞬思ったが、よく考えると自分もそう思われているんだなと他人を見て改めて認識したのであった。


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