契約
一生懸命に彼女の言ってることを理解しようとするが、どう考えても理解できない。
そして唯一でた答えは
「宗教の勧誘ですか?」
結局これ以外の解釈は悠斗の頭では思い付かなかったわけである。
「宗教?んー…わたし自信が一応神だからなぁ…」
女の子はなにやら考え込んでしまった。
「あのー…」
「まあいいわ!とりあえずわかりやすく説明したげるねっ!」
悠斗の声を遮り急に表情を明るくさせると説明しだした。
「まあ信じられないかもしれないけど私は死神です。死神の世界もシビアで、ちゃんと人間の命を奪わないといけなくて、命を奪うことが死神の仕事でもあるわけ。ここまでで質問は?」
「いや、まあいいかな…」
「よし!で続きね。私はそのへんの死神と違ってあまりむやみやたらに人間を殺したくないんだ」
「う、うん…」
理解しようとするがとても理解できる範囲を越えている。
「できることなら最後に満足して死んでいってもらいたい!」
「な、なるほど…」
女の子は一旦ここで大きく深呼吸をした。
「あなたは今までの人生幸せだった?」
「いや、どうだろう…」
「じゃあこれからの人生幸せになると思う?」
「いや、変わらなさそう…」
その答えを聞いて女の子は満面の笑みを浮かべた。