いつも心に神様を
掲載日:2026/02/25
物心つくよりも前から今に至るまでの俺にとって、これはとても自然なことだった。
おばあちゃんの家にいくと、いつもまずは神棚に来たよ、と教えること。
今だと寝る前や起きた時に必ず挨拶をすること。
これのことだ。
おばあちゃんの家はいわゆる山間部の田舎にあった。
昔からの旧家とかなんとかで、かなり大きい土地で母屋といくつかの離れがあるような家だった。
そのうちの母屋に神棚が祀られていて、おばあちゃんはいつも毎朝と毎夕にお参りをしていると言っていた。
おばあちゃんから見て孫はほかに何人もいたが、俺ほど真剣にお参りをしている人はいなかったように思う。
だから俺におばあちゃんはいろんなことを教えてくれた。
そしておばあちゃんが亡くなると、俺にはその神棚が遺言状で遺されることになっていた。
他にもいろんなものを相続したが、これが一番の宝物だ。
結局おばあちゃんの家自体はおばあちゃんからみて長男の家が引き継いでいたが、神棚はそのあと俺のところへとやってきた。
それからというもの、俺はおばあちゃんのまねごとのようにはしているものの、ずっとお参りを続けている。
きっとこれからも。




