コロニー襲撃
「あの惑星の調査の状況は?」
研究員が調査員に問う。
「惑星表面の調査はだいたい終わってる。惑星深部の探索に移ろうとしているところだ。古代文明の遺跡とかあったりしてな」
「古代文明の技術はもうあらかた調査し終わっているからあっても仕方がないだろう」
「それもそうだな」
研究員が手元にあるタブレットに目を落とし、また質問する。
「そういえば、物質とか、足りない...ものは...」
そう言いかけたところで、調査員の体が内側から破られ、気色悪い姿になったところで言葉が止まる。
この日、この宇宙船からの信号が途絶えた。
*
「なんだなんだ!?」
今日の仕事が終わり、家で昼寝していたらブーブーと警報がけたたましく鳴っている。
『このコロニーはゾンビに襲撃されています!速やかに避難船に登場してください!』
留守番電話が来ていたようなので、とりあえず電話に録音されている通信をきく。
『ゾンビによる襲撃が来ている。至急、〇〇番基地まで来ること。これは自動メッセージである』
「チッ、逃げれねぇのかよ」
少佐用の制服を着用し、護身用のビームハンドガンとレーザーブレードを着用して外に出る。
外に出たら大量のゾンビがひしめいていた。
そのうちの一体が俺を発見し、こちらに向かってくる。その様子を見たほかのゾンビも追従し、大量のゾンビがこちらに来ている。
「気持ちわりぃなぁクソ!!」
ブレードで何人か切り捨てる。上半身だけになっても這ってこちらに向かってくる。
「ウワァ...」
頭を真っ二つに切ったら完全に動かなくなった。脳みそを切らない限り死なないらしい。遺族の人にはとても見せられない。
基地に着いたは良いが、既に基地はゾンビの山になっている。これはダメだ。携帯端末に情報は無いものか。
メールが来ていると通知があったため、メールを開くと、違う基地へ来るように指示が出ていた。クソ、先にこっちを見ておけばよかった。
道中、ゾンビに襲われている親子を発見した。
「危ない!!」
手に持っているハンドガンを五発発砲し、襲っていたゾンビを頭を貫く。チッ、二発外したか。
銃をしまい込み、ブレードで脳天から切りつける。ゾンビは動かなくなった。
「ありがとうございます!」
お礼を言われてもちったぁ嬉しくない。金を寄越せ。...でも、報酬なくても国民に奉公せねばならんからなぁ...。
基地に到着したが、そこはゾンビの山になっていた。
『このコロニーは放棄する。避難せよ』
「クソが!!!!」
ブレードで切り刻んでやった。なんなんだよ!!!!
仕方が無いので脱出シャトルに向かうことにする。アナウンスはついに途絶え、今はゾンビの声が爆音で流れている。
ガァン!!
目の前に、クソでけぇゾンビがいる。
筋肉は肥大化し、左手に大破した戦車、右手に電柱を持っている。
奴はゾンビをとりこんで巨大化しているようで、奴の体に触れたゾンビは粉状になり、絵の具が混ざるように吸収されていく。その度に奴の体の筋肉は力強くなっていく。
離れて銃を撃ってみるが効果はない。
さらに、銃を撃ったせいでこちらの位置がバレてしまった。最悪だ。
奴は地面に手を突っ込み、アスファルトの塊を地面からもぎ取り、こちらに投げつけてくる。なんて怪力だ。
その攻撃を避け、そのまま逃げる。今の装備ではあいつに勝てない。
認証システムを突破し、シャトルを宇宙空間に放つ。このシャトルは1人乗りだからかなり狭い。
*
腹が減った。
このシャトル、食料がねェ。クソッタレが。
シャトルん中には冷凍睡眠装置、生命維持装置、宇宙服、操縦席と銃しかねェ。
サッサとコロニーに行きてぇもんだ。
...ん?ありゃ脱出シャトルか?だが、生存者は居なさそうだな。穴が空いてやがる。
まぁ物資ぐらいは手に入るだろ。
シャトルのエンジンを吹かし、壊れたシャトルに近付ける。
もう少しでシャトルに乗れるといったタイミングで、シャトルが爆散し、中からおぞましい肉塊が現れた。
クソ、ハズレを引きやがった。
急いで逆方向にスラスターを吹かして逃げる。貴重な燃料が...
奴はさっきからずっと俺のシャトルに触手を叩きつけてきやがる。このままでは俺のシャトルはバラバラだ。
宇宙服を来てハッチを解放、銃を持ってやつを迎撃しに行く。
ヤツの弱点...どこだ。それらしいものがない。
触手を撃ち抜き、攻撃ができないようにしてやった。
千切れ飛んだ触手から紫色の血が流れ、苦しむかのようにのたうち回る。キッショ。
とりあえずしばらくはマシだろう。シャトルに乗り込み、スラスターを吹かして逃げる。爆散した廃シャトルがもったいない。
...そういえばこのシャトルには電子作業台があったな。
コイツに素材を突っ込めば色々作れたはずだ。
今度また廃シャトルに遭遇したらいつくかかっぱらってコイツに突っ込もう。




