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桃、メロン、サクランボで愛の告白(ヒロシとコウジ)

作者: 鳥居夢

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」


コウジ 「おい、ヒロシ、どうしった?」


ヒロシ 「はっ。なんだぁー、コウジかぁ、びっくりしたなぁ」


コウジ 「おいおい、ビックリしたのはこっちのほうだよ。おまえ、なにやってんだよ。目ギューってしてるし」

コウジ 「ブツブツ呪文みたいなの唱えてるし、椅子座ってるだけなのになんで息荒くなってるんだよ」

コウジ 「しかも、よく見たら目真っ赤じゃないか。なんか病気か?」


ヒロシ 「ああ、確かに、ある人はこのような状態を病と呼ぶかもしれない、またある人は青春の1ページと呼ぶかもしれない。でも、今日の俺は、俺だ」


コウジ 「 は?、なにいってんだ、おまえ。しかも青春って、なんか古いな、昭和かっ」


ヒロシ 「うるせー、誰がなんと言おうと、俺はいま猛烈に緊張してるんだっ。ひー、ひー、ふーー、ひーふーみー」


コウジ 「やべっ、こいつ完全に頭がおかしくなってる。もし、もーーし、ヒロシだいじょうぶかぁ」


ヒロシ 「大丈夫なわけねーだろっ!っつーの。こっちはなぁ、緊張しすぎて、いまにも心臓が喉からとびでそうだよっ。」


コウジ 「いゃ、それをいうなら口からだろ?まっ、どちでもいいけどな」

コウジ 「で、一体なにに緊張してんだよ、期末テストはまだまだ先だぞ?」


ヒロシ 「じ、実は、俺、き、決めたんだっ」


コウジ 「なにを?」


ヒロシ 「み、み、み、みなちゃんに。。」


コウジ 「お前がピザ屋で一緒にバイトしてるっていう、みなちゃんのことか?」


ヒロシ 「そ、そのみなちゃんが、、、みなちゃんに、、」


コウジ 「おい、イントネーションっ!ヒロシおちつけって、みなちゃんが皆さんみたいになっちゃってるぞ」


ヒロシ 「こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、」


コウジ 「鶏かっ、おまえはっ。いいから、まず落ち着け!まず落ち着いてから話せって」


ヒロシ 「そ、そうだな、お前のいう通りだ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」


コウジ 「だからなんだよ、その呪文見たいなのは」


ヒロシ 「緊張した時、これ唱えると緊張がふんわり柔らかになるってテレビでいってた。だいぶ緊張が柔らかくなってきた」


コウジ 「それいうなら、緊張が和らぐね、いちいちおまえ、めんどくせぇなぁ」

コウジ 「 で、なにがどうしたんだよっ」


ヒロシ 「バイト先のみなちゃんに、今日、俺の気持ちをこ、告白しようと思ってる」


コウジ 「ま、まじでか?おまえスゲーなぁ。完全にふられるの目に見えてるのに」


ヒロシ 「そんなのわかんねぇだろうよっ!


コウジ 「で、なんて告白するよっ?」


ヒロシ 「えっ?今おまえにそれを教えなくちゃいけないの?それこそなんで?」


コウジ 「明日告白するんだろ?それなら練習しとかないと、いきなり本番いっちゃうわけ?」


ヒロシ 「それも、そうだなぁ、じゃ、いけてるかどうかアドバイスくれる?」


コウジ 「とりあえず、聞いやるよ。まっ、俺もお前と同じ彼女いない歴28年だから、あんまり偉そうなことも言えないけどね(笑)」


ヒロシ わわわ、わかわった。い、い、言うぞっ!」


コウジ 「ちょっと、まてよっ、おれ相手に緊張してるようじゃ、ミナちゃんの前じゃ、緊張しすぎて気絶しちゃうだろう!」


ヒロシ 「どうすればいい?」


コウジ 「じゃぁ、さっきの呪文でも唱えてみたらどうだ?」


ヒロシ 「おっ、そうだっ、それだっ。よく気がついてくれたっ!」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「よし、ちょっと緊張がやわらいだ。ゆうぞっ」


コウジ 「おぅ」


ヒロシ 「みなぁーちゃん、今日はとってもいい天気でしたね。」


コウジ そうですね」


ヒロシ 「おいっ、おまえが答えてどうするんだよっ」


コウジ 「だから、おれがみなちゃん役やってやってるんだよ」


ヒロシ 「おっ、そういうことかっ。サンキュー!よし続きいくぞ」

ヒロシ 「グフォンっ、いい天気で、暑かったね」


コウジ 「そうですね」


ヒロシ 「暑いといえば、実は今、おれの心も熱くなってる」


コウジ 「えっ?」


ヒロシ 「えーっと、えーっと、えっと、みなちゃんっ!」


コウジ 「はい?」


ヒロシ 「す、す、す、す、す、す、スイカ好き? 」


コウジ 「スイカ?そんなに好きじゃない」


ヒロシ 「好きじゃないんだぁ〜。じゃ、桃とメロンとサクランボ、みなちゃんが選ぶなら?」


コウジ 「桃だけど、、、」


ヒロシ 「みなちゃんは桃が好きって、好きってこと?つまり好きってこと?」


コウジ 「それがどうしたの?」


ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならサクランボ」

ヒロシ 「桃、メロン、サクランボ。俺が選ぶならみなちゃん」

ヒロシ 「みなちゃん、好きです。つきあって!」


コウジ 「いけるっ!なかなかいい告白だった。おまえ、みなちゃんと付き合えるんじゃね?」


ヒロシ 「ほんとか?よし、明日がんばって告白するよっ!」


==おわり===


読んでいただきありがとうございます。まだまだ勉強中ですがよろしくお願いします。

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