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株式会社エレメンタル12

 制服を脱いでラフな服装に着替えた。白のTシャツワンピと黒のレギンス。父のお迎えぐらいならこの服装で問題ないと思う。


「聖那ー。準備できた?」


 着替え終わると同時に下の階から母の声が聞こえた。私は「できたー」と反射的に返事をするとそのまま一階に降りる。


「じゃあ行くよ。駅前空いてればいいけど」


 母はそう言うと左手の腕時計に視線を落とした――。


 それから私は車のリアシートに乗り込んだ。シルバーでツードアのミニクーパー。母のお切り入りの愛車だ。


 乗り込むとき。ミニクーパーの天板に頭をぶつけそうになった。リアシートに乗り込むときはいつもこうだ。実用性の欠片もない。母の車はそんな趣味全開の車だと思う。


「シートベルトしなさいね? 公務員の家族が交通違反とかあんまり心証よくないんだから」


「わかってるよ」


 私は生返事を返すとシートベルトを締めた。窮屈さがさらに酷くなった。   

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