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第二話

 「可愛い女の子だこんにちはー」

 「めっちゃ可愛い」

 「どんな声なんやろ」

 「お、始まった?」

 「楽しみ」

 「可愛い過ぎ」

 「可愛い」


 「は?」

 「え、彼氏…は?」

 「どういうことそうキャラ設定?」

 「は?」

 「は?」

 「ん?視聴者が彼氏って設定?」

 「やば」


 私の配信が始まってすぐ挨拶や可愛い等のコメントが流れ


 ていたのに私が挨拶した途端に流れが変わってしまった


 「え、えっと私が彼氏いるって話です後から話すと


 炎上しちゃうって聞いたから…」


 「初手彼氏バレは面白すぎる」

 「いや無理だろ炎上商法?」

 「やばすぎ」

 「よくこんなの採用したな」

 「運営知ってんの?これ」

 「見た目は可愛いけどすでに推せない」

 「ここユニコーン多過ぎだろ」

 「炎上考慮してますみたいなのきもい」


 あれ…?もしかして早速炎上してる…?


 炎上しないために考えた策が裏目に出てしまい

 

 困惑する苺


 「えっととりあえず進めますね、21歳の女の子で


 ケーキ屋をやっています」


 とりあえず自己紹介を続ける苺


 ちなみに苺のアバターは赤い髪に幼い顔の女の子である


 しかし自己紹介にスマホの通知が鳴り止まない


 内容は運営からのお叱りのメールだ


 (どうしよう…これ炎上しちゃったってことだよね?


 わからないけど私やらかしちゃった…)


 元々インターネットには疎い苺は何が良くて何が悪いか


 それすらも分かっていないので今回の件について悪気


 はないし設定というわけでもない


 とはいえ配信をやめるわけにもいかないので苺は


 自己紹介を続ける


 「ゲームはあんまり得意じゃなくてゆるくできるゲーム


 を中心に配信したいかなと思ってます」


 「リアルが忙しいので配信は毎日はできないです」



 「そうかそうか男遊びに忙しいか」

 「イチャイチャしてるんやろな」

 「無理だこいつ見てられそうにない」

 「嫌なら見んなよ」


 自己紹介を続ける苺だったがコメント欄は荒れ、視聴者


 同士の喧嘩まで始まる事態になってしまった


 放送事故により終了かと思われた時苺の元に一本の


 電話が届く

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