表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】神殺しの皇女外伝 -神代記-  作者: 埼山一
第二章 新たなる時代
24/114

第24節 儀式の準備

 それから――ミズチの神器となるべき三つの器は揃った。

 ミズチの牙骨。この地を支える巨木の枯根。侍女神の毛髪。

 それぞれがミズチの力を移し封じるのに十分な神威を備えていると思われた。


「本当によろしかったのですか。」

「何がじゃ?」

「あれほど太陽神様にお会いしたがっていましたのに……。」


 ミズチは牙の抜けた口で答えた。


「よい。我はここに以来、大層な幸福に包まれておる。これ以上を望んだら、返りて呪いへと変わるであろう。」

「そうですか。」


 侍女神はミズチの回答に微笑んだ。

 すると、祭壇を整えていた宰相がやって来てミズチに告げた。


「準備は整いました。これでよろしいですか。」

「む。うぬも忙しい中、よくやってくれたな。」


 そう、彼はこのクニの宰相として忙しく働き回る中、わざわざ暇を見繕ってはこちらのことにも手を貸していたのだ。


「いえ、こんな珍しいものを見られる機会、そうは訪れないでしょうから。」


 動機はただの興味本位だと宰相は言った。


「はは、言いおったわ。うぬもだいぶ打ち解けてきたのう。」

「は。これは失礼をば……。」

「よいよい。それでこそというものじゃ。」


 固い言い回しはいつもの通りだが、それでも本音で話せるようになってきた宰相にミズチは喜ぶと、一人祭壇へと足を運んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ