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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第二部『愛』
99/400

第98話『地味な攻防』

 40000pv達成しましたぁぁぁ!!


 マジか、途中からラブコメっぽくなくなってしまった作品を見続けてくださる皆さんの優しさに感謝です!

 健也争奪戦二回戦が始まろうとしていた。


 だが、事態は緊迫していた。


 火盧理をそそのかしたもう一人のヤソカ。そのヤソカが静かに動き出そうとしていた。


「頃合いかな。茶番も十分楽しんだ。地下の火盧理ちゃんはやられた。まぁ全て想定の範囲内だ。僕の望みは『拡散』だ。僕と言う悪を多くの人間が認識し、その敵意を全て僕に向けさせる。僕の目的なんてそれだけだ。それでどれだけの人間が死のうがどうでもいい、見てるかイニティウム、僕達の全ての始まり、お前の望み通り偽善悪(イビルスター)は完成する。んーまぁ全人類じゃないけどね★ アッハハハハ!!」


 拡散する。


 拡散させる。


 SNSの大炎上が如く。


 大勢の人間に災いをもたらし、そして全ての敵意、悪意を僕に向ける。これこそが承認悪の極み!


 ヤソカは心の中で嘲笑いながら、己の悪意を解放しようとしていた。


 かつては健也達に阻止されてしまったが、今度こそ――。


「図にのるな三下、お前の役目はとうの昔に終わってる。時期にお前をこの世から根絶やしにするから覚悟しておけ」


「!?」


 聞き覚えのある声にヤソカは周囲を確認するが、人が多すぎて声の主が見つからなかった。


「………何故、あなたがここに? 数百年前、確かに死んだはず……あぁそうか、生きてやがったのか」


 声の主が誰なのか知ってる。『イニティウム』全ての始まり、自分を含めた5人の悪を集めて偽善悪を作った占い師。


 奴は星の動きを見て『過去』『現在』『未来』『時間』の四つを全て知ることができる怪物。


 隠してたのか、自分が生きてる事を、偽善悪の中でも最底辺なヤソカを偽善悪のトップに座らせて、陰からずっと監視してたのか。


 つまり、イニティウムが出てきたと言うことは、ヤソカのこれまでの行いは偽善悪から程遠い所業だと判断され、粛正の時が来てしまったと言うわけか。


「まだだ、まだ死にたくない……見つけるか、誰がイニティウムなのか、本当に僕の知ってるイニティウムなら、僕の行動は全て丸見えなんだろうな。だが奴に邪魔される前に奴を消すしか方法はない。例えそれが無駄だとしても、ここで邪魔されたら今までの僕の苦労が水の泡になってしまうじゃないか。それだけは嫌だ」


 計画を実行に移す前にヤソカにはやるべき事ができてしまった。


 おそらく、これもイニティウムの策略なのかもしれないが。


○ ○ ○ ○ ○ ⚫️ ○


「さーて激闘の一回戦が終わり二回戦です! これで決勝戦で争う二人が決まります! 実況は引き続き私ルーガが務めます!」


 二回戦一試合目は真奈vs月名子であった。


「うわ、懐かしいな。去年真奈と勝負したっきりだよな。……そういや聞いてなかった事があるんだった」


「え? なに?」


 みんなに聞こえないように、月名子は真奈の耳元で囁いた。


「去年の勝負で真奈の胸のサラシが破れたけど、アレって美娃が仕組んだんだよな? どう言う仕掛けだったんだ?」


「えーと、私もよく知らないけど、遠隔からスイッチを押すとサラシが切断される機械? が背中にくっついてたの」


「何それ、よく分かんないけど、なんかヤバそう」


 これから戦うと言うのにほのぼのとした雰囲気の二人。


 今回も解説のゴッドマンが抽選で競技を決める。


「……『脱衣足相撲』でごわす」


 脱衣、それを聞いた瞬間会場の男子が湧き上がった。


「解説するでごわす。二人には服だけが爆発する装置を取り付け、お互い座った状態で膝と膝をくっつけて、腕相撲の要領で足相撲を行ってもらうでごわす。なお、分かってると思うでごわすが、負けたら即脱衣でごわす」


「誰だ! こんなふざけた競技書いた奴は! て、うおおお!? なんかよく分からない装置が取り付けられてくぅ!?」


 スタッフがやってきて、真奈と月名子の背中にとても小さなサイコロみたいな大きさと形をした装置を取り付けられる。


「あの、これ爆弾なのですか!? 怪我とかしません!?」


「怪我は絶対しません。服のみを破壊します」


 と、スタッフが答える。


「謎技術!」


 装置の取り付けが終わった二人はマットの上へと移動させられて、そこで座って膝と膝をくっつける。


「……ある意味負けたくないな」


「同じく」


 セッティングが終わり、レフェリーのリキュールが開始の合図を鳴らす。


「レディ……ファイト!!」


「うおおおおお!!」


「うあああああ!!」


 二人は勝つ事よりも負けたくない一心で膝と膝を押し合う。


「どうしてこうなった! アタシか! アタシがサラシの話をしたからか!?」


「関係ないと思うから気にしないで月名子ちゃん!」


 本当は「フラグじゃね?」と言いかけた真奈だが、あえて言わなかった。


 二人の激しい膝の押し合いを見てルーガは思わず言ってしまった。


「……地味ですね」


「地味でごわす」


 今までの競技に比べたら派手さが全くないが、二人は真剣に押し合っていた。


 唯一会場で盛り上がってるのは男子だけであった。


 だが、真奈と月名子はお互い陸上選手、足の筋力はほぼ互角と言ったところか。


 まだ始まって10秒しか経っていないが、二人は大量の汗を滲ませていた。


「ふぐぐぐ」


「んぎぎぎ」


 かなり地味な光景だ。二人は呻き声は上げてるが、全然足が微動だにしないので、見てる側からしたらつまらない戦いに映るだろうが、二人は必死だった。


 負けたら脱衣、こんな大勢の目の前でとか、絶対悶絶死する。


 その後、二人の攻防は二分間続いたのち決着が着いた。


 終わりも呆気なかったが、最後は敗者の服が盛大に弾け飛んだので会場は盛り上がった。

 くっ、こう言う時に挿絵欲しい!


 くやしいのぉ。

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