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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第二部『愛』
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第81話『突撃!』

 反省しなくては、この物語がどこを目指しているのか、僕自身分からなくなってきた(笑)

「おじさんが戻ってこない?」


 正月休みが終わってから3日目の通勤日の時であった。


「えぇ、誰かに会いに行くと言ったっきり戻ってこなくて……」


 零卦は心配そうに、その事実を健也に伝えた。


「誰に会うかも言わずに出て行ったの?」


「……私は何も聞かされてないわ」


 何があったのだろうか?


 社長室にも行ったが、秘書の人にも聞いても知らないとのこと。


「電話にも出ない、どうなってるんだ?」


 それから更に一週間後、今度は健也の母親の火盧理まで行方不明となった。


 何が起こってる? 意思男と火盧理の姉弟が揃って行方を眩ませるなんて……。


 それから更に1ヶ月後の2月。


 健也達の捜索も虚しく、二人は見つからなかった。


 それ以来、健也は家に帰ったら、すぐ部屋に引き篭もるようになった。


「どうしましょう、この状況」


 真奈は心配で美娃と秋歌、そして月名子に相談した。


「はぁあ、今日はバレンタインなのに残念ですわ。折角、健也の為に作りましたのに」


「不謹慎だ、な、おい」


 この場に居る四人は、それぞれバレンタインのチョコを用意していたのだが、とても渡せる状態じゃない。


「なぁなぁ、兄ちゃんってさ、やっぱ落ち込んでるわけ?」


 月名子の問い掛けに真奈が答えた。


「……仕事から帰ってくる健也さんの目を見る限り、落ち込むどころか、ますます諦めない目をしてると感じました」


「つーことは、兄ちゃんは部屋に篭ってまで、居なくなった二人をパソコンとか使って探してるのか?」


「おそらく」


 しばしの沈黙の後に美娃が叫んだ。


「うがああああ!! ワタクシが大っ嫌いな空気と展開ですわ! 健也が諦めてないなら、ワタクシ達にも出来ることはありませんの!?」


「ありますよ」


 と、最後から美娃の執事である『時真』が姿を現した。


「僕の調べでは、意思男様は零卦様と二人で何かを集めていたようです」


「でかしたわ時真! 早速、意思男おじ様の家に突撃……」


「しなくて良いですよ。すでに受け取ってますので、相変わらずお嬢様は猪突猛進ですね」


「主人を平気でディスりますわね、この執事」


 時真がアタッシュケースから取り出したのは、一枚の写真であった。


「これは……意思男おじ様?」


「が、アヤナの、探偵、事務所、に、入る、姿、だな」


「そうです。ですがこの人物は意思男様ではありません」


 と、時真が指摘。


「どう言うことですの?」


「零卦様から、この写真を受け取る際に確認を得ました。この写真が撮られた時間に意思男様は別の場所に居たそうです」


「つまり偽者? ……よっし、それならこの場に居る全員でアヤナさんの事務所に殴り込みに行きましょう、何か分かるかもしれませんし」


 美娃はやはり猪突猛進な性格だなと思う一同であった。


○ ○ ○ ○ ○


「と言う事で、ワタシが問い詰められてるわけデースね?」


 真奈、美娃、秋歌、月名子、もしもの時の戦力兼護衛として時真の5人がアヤナ探偵事務所に殴り込みに来たが、アヤナはいつも通りゆったりとして事務所の椅子に腰掛けていた。


「事情は知ってマースよ。意思男社長と火盧理理事長の二人が一ヶ月も行方不明になっている。手掛かりが無さすぎるから、ワタシの元に訪れたわけデースね?」


「お前なら、何か、知ってると、思ってな」


「いやー、秋歌とは友人関係なのデースが、真実は友情や金では手に入らないものデース」


 何か意味深な発言をするアヤナに美娃が詰め寄った。


「アヤナさん。貴女は秋歌を助ける時にお世話になった借りがありますわ。それを無下にするのは気が引けますが、この写真の説明をお願いしますわ」


 そう言うと、美娃は時真が入手した写真を見せた。


 ここに映ってる意思男は本物ではない説明をしたが、アヤナは不敵な笑みを見せた。


「確かに、貴女の証言、アリバイによって、この写真の意思男社長は別人なのは理解しました。ですが惜しいですネー」


「何がかしら?」


「いやだって。この偽者がワタシの前で正体を明かしたと言う証拠にはなりませーんよ? もしかしたら、最初から最後まで意思男社長のフリをしてたかもしれませんし、ワタシがそれに気付かなかった可能性があるじゃないデースか」


「……では質問を変えます、この意思男おじ様(偽)とはどんな話を?」


「ただの世間話デースよー」


 のらりくらりと言葉を返してくるアヤナ。しかし、月名子はポケットから一つの録音機を取り出して机に置いた。


「おやぁ? それは?」


「へ、あの変態ホ○野郎から受け取ったよ。アヤナが何も言わなかったら、これを使えってな」


「あー霧神さん? あははは! ワタシってマジで人望無さすぎですねー! で? これには何が録音されてるのデースか?」


「知らん、今から再生する」


○ ○ ○ ○ ○


「この声、火盧理、さん?」


 動揺する真奈。録音機からは火盧理とアヤナが取り引きをする会話が記録されていた。


 内容は、かつて健也を誘拐した組織のトップ、枯葉坂を一人で倒す為に、アヤナから枯葉坂の情報を受け取る内容であった。


「アヤナさん、どうして貴女が知ってたのですか?」


 真奈の質問に終始ニヤニヤしているアヤナが答えた。


「ふっふっふ、何故ワタシが枯葉坂の情報を知ってるか? 簡単です。買ったからです」


「買った?」


「今時ダークウェブとか使えば簡単に欲しいものが手に入る時代なのデースよ。なので美娃さんから貰ったお金を使って情報を買ったのデース。この情報は良い切り札になると思ったからデース」


「どうして、知ってたなら、どうして黙ってたのですか! 健也さん達が必死に求めていた情報を、どうして!」


 真奈の言葉にアヤナは笑顔で答えた。


「知ってたら教えなきゃダメな理由なんてあるのデースか? ここ学校じゃないデースよ? あ、それともワタシ仲間だと思われてました? いやー残念残念。ワタシは敵でも味方でもないのデース。そっちが勝手に仲間意識してただけでしょ?」


「てめぇ!」


 月名子はアヤナの両肩を掴んで訴えた。


「アンタ探偵だろ! 困ってる人を推理とかで救ってやるのがアンタの仕事じゃないのかよ!」


「……月名子さん、それいつの時代の話デースか? え、なに? アナタ達の中の探偵は、状況証拠、アリバイ、証言の中から推理して真実を導き出す。そんな漫画みたいなの想像してました? …………時代遅れ乙」


 月名子の手を振り払ってアヤナは立ち上がった。


「探偵が推理する時代はとっくの昔に終わってるのデースよ! 今の世の中情報が一番! 誰よりも有利な情報を得た者が、この社会での勝者になれるのですよ! そんな事も分からないのデースか!?」


 アヤナが珍しく叫んだ。その叫びはどこか寂しいものを感じた。


「情報情報、アヤナさん、貴女って情報バカですわね」


「何ですか美娃さん? ワタシに対抗しますかー?」


「しますわーここで引き下がったら、ワタクシ達に未来は無さそうですので、まずはそうですわねぇ、アヤナさんの過去をこの場に居る全員に聞いて貰いましょうか」


「は?」


 何のことか分からず首を傾げるアヤナに、美娃は実家の力を使って集めたアヤナ・F・ヴィジョールの過去を語り出すのであった。

 やはり明確な物語のゴール決めときゃ良かったなと反省しておりまする。

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