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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第二部『愛』
70/400

57rf28l6『とりひき』

 今回は第二部の序章です。時系列的にはソロライブとクリスマスデートの間です。

 それと皆様にお詫びしたいことがあります。

 第67話の注意書きに不手際があったので修正しました。報告が遅れた事をお詫び申し上げます。

 ピンポーン。


「はいはーい、どちら様デースか?」


 アヤナが事務所の玄関をあけるとそこには■■■■が居た。


「おーう、あなたが一人で来るなんて珍しいですねー、さぁさぁ中へどうぞでーす!」


〇 〇 〇 〇


「いやーすみませんねー、今は霧神さんもロットさんも誰も居なくてワタシ一人しか居ないのデース」


 アヤナは■■■■にお茶とお菓子を用意して、■■■■が座ってるソファの向かいのソファに座った。


「それで用件はなんデースか?」


「         」


「………なんで、あなたがそれを知ってるデースか?」


「         」


「……えぇ、白状します。ワタシは枯葉坂の居場所を知ってマース。何故知ってるのに誰にも話さなかったのか? 単純デース。ワタシは探偵デース。ですが誰が()()の探偵なんて言いましたかー? 枯葉坂なんてビッグな人間の情報を差し出すには、それ相応の対価が必要なのでーす」


「    」


「うーん、教えろって言われても無理デース。と言うかワタシが一番理解できないのは、ワタシが枯葉坂の情報を持ってるなんて誰から聞いたのデースか? いや、どうやって知ったのですか? この事は誰にも話してないのデースが」


「    」


「……侮っていました。まさかあなたがそこまで頭が回るとは、それを見抜けなかったワタシは探偵として未熟でしたね。ワタシは自分が善人なんて思った事は一度もないのデースが、あなたも善人ではなかったのですね……とは言ったものの、枯葉坂の情報に関しましては、どうしても対価が必要なのデースよねー、あなたにそれが払えますか?」


「    」


「本気ですか? それを対価に差し出すなんて、あなたはそんな人だなんて思っていなかったデース。もし本気でそれをワタシに差し出すなら構いませんが、その後どうするのデースか?」


「   」


「……ふ、あはははは! つくづくあなたと言う人間が理解できないデース! あなた一人で枯葉坂と枯葉坂の組織を終わらせるなんて! そんな荒唐無稽な事を言い出すなんて、あははは! 何があなたをそこまで突き動かすのデースか?」


「     」


「枯葉坂も組織も目障りだから? うっとおしくて平穏な日常すら送れなくてイライラしてる? ……あんま調子に乗らない方が良いデース。ワタシは今、あなたの傲慢な態度にムカついてマース」


「    」


「……はぁ、良いデースよ。枯葉坂の事を教えマース、その後あなたがどうなろうが知った事ではないデース。精々足掻いて勝手に死んでくださいデース」


〇 〇 〇 〇


「………はぁぁぁぁぁ、疲れたデース、柄にもなく熱くなってしまったデース。ワタシはただのお気楽探偵キャラでいたかったのに、やれやれ、何なんですかねあの人」


 アヤナが一人、事務所のソファで脱力しきっていると、外出していた霧神とロットが帰って来た。


「おい探偵女、今日の情報収集は終わったぞ」


「お疲れ様デース霧神さん」


 霧神が調査で得られた情報を資料に纏め、それらを封筒に入れたものをアヤナの机の上に置いた。


「今日もあんま良い情報は得られなかったぜ。半年間の間、組織と枯葉坂は何もしてこないにしても、こっちから先手を打たねぇとな」


「そうでーすねー……あ、ロットさん、頼んでたアイス買ってきましたかー?」


 ロットは手に持ってるエコバッグからカップのアイスとスプーンを出した。


「ちゃんと買ってきたし! てかアヤナ、今は冬なのに良くアイスなんて食べれるな。オレっちには無理だし」


「ロットさんは分かってないデースねー。暖房のきいた部屋で冷たくて甘いアイスを食べるからこそ格別なのデース」


 ロットからアイスを受け取って、口にアイスを頬張るアヤナ。


「ん~~、キンキンに冷えてて最高デース!」


「……………」


「おや、どうしましたか霧神さん? あーもしかして霧神さんもアイス食べたいのデースね~?」


「そんなんじゃねぇよ。オレが集めた情報をなんで確認しないんだよ? いつもなら速攻で見るくせによ」


「あー、えーと……確認ですけど、これ組織の情報デースよね?」


「当たり前だろ」


「じゃ、要らないデース。ぽーい」


 アヤナは封筒を折り畳んでゴミ箱に捨てた。


「ああああああ!? テメェ! オレが必死に集めた情報なんだぞ! 何あっさり捨ててんだ!」


「だって、もう必要ないからデース」


「はぁ!?」


「もうじき組織と戦う必要性がなくなりマース。なので組織の事はもう忘れて、別の仕事をしましょうデース」


「何わけわからんことを……おい、さっきまで誰か居たのか?」


「なんのことデースか?」


 アヤナは、しらを切っているが、霧神は机の上に置いてあるお茶とお菓子を指差した。


「どう考えてもオレ達が居ない間に誰か来ただろ?」


「確かに来ましたが、霧神さんやロットさんには関係のないことデース。ご安心を、ただの普通のお客様でしたよ~」


「……ちっ、そういう事にしとくか」


「おや? もっと食い下がると思ってたデース」


「ここでテメェを問い詰めても何にも教えないんだろ? だったら部屋に籠ってゲームしてる方がマシだ」


「霧神さんも大分ワタシと言う人間を理解し始めましたねー」


「理解したくなかったがな」


 霧神はアヤナに背を向けて自室に戻り、アヤナとロットだけが残された。


「ロットさんも疲れたでしょう? 今日はゆっくりと休むと良いデース」


「……アヤナ、こんなの言うのもアレだけどさ、オレっちはアヤナの事を信用してないんだ。まだ会ってから数日しか経ってないけど、アヤナは何か隠してるのに教えてくれない。アヤナは怪しすぎるし……アヤナとはこれからも一緒に働くけど、アヤナの事は一生信頼することはできそうにないし」


「………ん、ふふふ、その方がお互い賢明かもしれないデースね。あ、もちろん霧神さんとロットさんの事は信用してマースよ~?」


「それは、都合の良い手駒としてなの?」


「さぁ? どうでしょう」


 不信感を拭えないまま、ロットも自室に戻って行った。


 一人残されたアヤナはアイスを食べながら事務所の天井を眺めた。


「いやはや、まさかあんなイレギュラーな存在が現れるとは予想外デース。これだから……人間と言う存在は面白いデース、ふふ、あはは」

 第一部のテーマは「偽善悪」でした。第二部のテーマはラブコメらしく『愛』にしようと思うっす!

 ……て、今更かよって思いましたw


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