表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第一部
69/400

diE69wA『じゃあく」

 死んだ? 本当に死んだのか?


 だが確実に聞こえた。乾いた銃声の音が。


 本当に健也の背後に居た男は自害したのか?


 これで健也達と組織の戦いは終わったのか? こんな呆気なく?


「はぁ……はぁ……!」


 どう受け止めたら良いんだ? この状況を、健也の呼吸が荒くなる。




 ――5分間振り返るな。




 枯葉坂が残した言葉。確認してはダメなのか? 本当に死んだのか、自分は枯葉坂の顔すら確認していないのに。


 そもそも、この5分間と言うのはなんだ?


「!?」


 誰かが背後から近付いて来る足音と気配を感じた。


 まさか、枯葉坂が言ってた人物なのか?


 枯葉坂に自供させ、自害させるようにした人物本人なのか?


「はっ、はっ、はっ!」


 呼吸が更に激しくなる、鼓動も早くなる。


 誰だ? 誰なんだ?











 ――1K@gT0。



「――!?」


 なんて喋った? 聞き取れなかった。


 ――1K@gT0。


 ――1K@gT0。


 ――1K@gT0。



「だ、誰なんだ?」


 ――1K@gT0。


「俺が知ってる人なのか?」


 ――CfcF,8aiGJ1K@gT0,7-G@E8-OG8?


「頼むから、俺が理解できる言葉で話してくれ……」


 なんて言ってるのか分からない。ただ、雑音のような不快な声しか聞こえてこない。


 今、健也の後ろで何が起こってる? この不快な声で喋ってる人物は何をしている?


 『邪悪』。


 枯葉坂はそう言っていた。


 純粋なる邪悪、何者なんだ? 振り返って確認したい。


 だができない。振り返ったら、もう後戻りができない気がする。


 このまま背後の人物が誰なのか知らないまま、今まで通りの日常を送ればいいのか?


 もう組織の存在に脅かされる心配はないのか?


 もし本当に枯葉坂が死んで、もう組織も絡んで来ないなら、このまま時が経つまで何もしない方が良いのか?


 健也はただ、この5分間が過ぎ去るのを黙って待つことしか出来なかった。


〇 〇 〇 〇


「おーい兄ちゃん、生きてるかー?」


 健也は思考を停止させ、何分、いや何時間経ったのか分からないが、気が付いたら目の前には月名子(るなこ)が居た。


「月名子……ちゃん……?」


「どうしたんだよ死にそうな顔して、そんなに秋歌にフラれたのがショックだったのか?」


「……月名子ちゃん、お願いがあるんだけど、俺の後ろに誰か居るかい?」


「はぁ? 居ないけど?」


「死体や血すら残ってない?」


「死体? 血ぃ? 何を物騒なこと言ってんだよ。なんにもないぞ?」


 健也は恐る恐る振り返ると、そこには何も無かった。


 誰も居ないし、血痕すらない。


 どういうことだ? 枯葉坂の死体をさっきまで後ろに居た誰かが持ち去ったのか? いや待て、そもそも枯葉坂なんて人物は本当に居たのか? 自分は夢でも見てたのか?


「ん? なぁ兄ちゃん、髪になんか赤いのが付いてるぞ?」


「え?」


 健也は月名子に指摘された箇所を触ると、そこは濡れていて、指で拭って目で確認したら。


「――っ!!」


 血だ。健也が怪我をしてるわけではない。誰かの血だ。


 まさか本当に枯葉坂は死んだのか?


 つまりこの血は、さっきまでの出来事が現実だった証拠だ。


「あ、あぁ……!」


 うわあああああああああああああああああ!!



「月名子ちゃん! 何があったの!?」


 ここは病院。月名子の連絡を聞いて真奈、美娃が駆け付けた。


「わ、わからねぇ、兄ちゃんが急に叫んで気を失っちまって……わけわかんねぇまま救急車を呼んだんだ」


「それで、健也の容態は?」


 美娃が月名子に問い掛け、月名子は答えた。


「幸いどこも怪我してねぇし、体調は問題ないらしい。ただ、いつ目覚めるか分からねぇらしい」


「…………そう……ですの」


 健也の身に何が起こったか分からないが、健也が起きてから事情を聞こう。


「何がなんだかアタシにもわからねぇ、兄ちゃんをびっくりさせようと思って来たのに、こんなのってないよ」


「月名子ちゃん……」


 真奈は月名子を抱き締めた。


 泣きそうな月名子を慰める為に。


「あの、小院瀬見様ですか?」


 病院のドクターが美娃に声をかけた。


「えぇ、ワタクシが小院瀬見 美娃ですわ」


「……お話があります。こちらへどうぞ」


〇 〇 〇 〇


「こちらが荒蒔 健也さんに付着していた血液のデータです」


 診察室、そこでドクターと美娃は二人っきりになっていた。


「DNA検査の結果。荒蒔 健也さんのDNAと類似する部分、つまり血縁者のものと分かりました」


「……つまり、秋歌が居なくなって、月名子さんが来るまでの間に、健也の他に誰か居たと?」


「えぇ、ただこれだけだと、誰なのかまでは分からないですね」


「そう、ありがとうございますわ」


 美娃は診察室を出て、健也が眠ってる病室に向かった。


 そこには真奈、月名子、秋歌。


 そして健也の両親である火盧理(ほのり)健悟郎(けんごろう)が居た。


「健悟郎さん、私達の健也は無事よね?」


「大丈夫だよ火盧理たん、お医者さんが言ってたろ? どこも怪我してないって」


 みんが心配している。


 無理もない、この場に居る全員が健也を愛しているのだから。


「……………ここは?」


「!? 健也!」


 健也が目を覚ました。


「健也さん! ここは病院です! いったい何があったのですか!?」


 真奈の質問に対して、健也はこの場に居る全員に言った。


「……みんな、聞いてくれ、もう大丈夫、全て終わったよ」





 こうして、健也達と組織との戦いは幕を閉じた。


 あまりにも呆気ない終わりであったが、健也達はとうとう平穏な日常を手に入れたのだ。


 ただ、一抹の不安である『邪悪』と言う存在を残して。

 はい、これで第一部「組織との対決」は終了しました。

 次回から新展開となる第二部がスタートします。


 ……本当はね、組織とか枯葉坂さんとの対決をちゃんと書きたかったんや。でも僕の中の何かがこんな展開にしたし『邪悪』と言う敵なのか味方なのかよく分からん存在まで登場させちゃったんよ。


 それでは第二部をお楽しみにです~(o´Д`o)ノ゛

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ