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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第一部
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第65話「クリスマスデート」

 一週間ほぼ毎日雪かきしてたら3kg痩せました。


 ……え? 雪かきでこんなに痩せるの?

「いやー、早いものですねー」


 と、リビングでお茶を飲みながら真奈は言った。


「そうですわねー」


 と、真奈の向かいに座る美娃が紅茶を飲みながら返事をした。


「健也さんと美娃、秋歌と暮らし始めて早半月……そこで気付いたのだけれど」


「言いたいことは分かりますわ」


 真奈は湯飲みを、美娃はカップをテーブルに置いてから同時に答えた。


「「半月も暮らしてるのに何の進展もない!」ですわ!」


 そう、健也と暮らし始めてから、これと言った進展は何もないのだ。


 二週間半前に秋歌のソロライブ、そしてソロライブでの裏で暗躍する組織の者達との戦い。


 秋歌を見守ることも守ることも両方できたが、肝心の健也との関係に進展が全くなさすぎる。


「嘘ですよね……半月も暮らしてるのに健也さんから何のアプローチもないなんて……」


「ワタクシも、ここ最近色々とありまして忘れてましたわ。健也はワタクシ達を異性として見てくれてますけど、基本的に健也はヘタレだったのを失念してましたわ」


 このままでは何も起こらずに今年が終わってしまう。


 今は12月の中旬。


 来年を迎える前に何とかしなければ。


 そう思って悩む二人が居るリビングに秋歌がやって来た。


「お困り、の、ようだ、な。そんな、お前達に、朗報だ」


 と言って、秋歌が一枚のチラシを見せてきた。


「「クリスマスデートスポット?」」


「おう、もうじき、クリスマスだろ? これを、機に、ワタシ達が、それぞれ、健也と、デートするのは、どうだ?」


「デートって、もしかして水族館の時みたいに別々に健也とデートしますの?」


「水族館か……あの時の健也さんは甲斐性なしでしたね」


 軽く健也をディスる真奈。


「そうだ、今度は、ダブルブッキングならぬ、トリプルブッキングに、ならないよう、ワタシ達が、デートの計画を、して、時間に、なったら交代で、健也とデート、しよう」


「なるほど、悪くありませんわね。そこで誰が健也の好感度を上げれるか勝負するって、ことですわね!」


「ま、そんな、ところだ、真奈は、どうする?」


 秋歌に聞かれて真奈はあることに気付いた。


「今カレンダーを見たのですが、クリスマス当日は平日ですよね? 健也さん普通に仕事があるのでは?」


「あ……」


〇 〇 〇 〇 〇


「と言うことで健也さん! クリスマス当日は仕事休んでください!」


「いや、無理だよ」


 真奈は健也に仕事を休むように直談判したが無理だった。


「何故に!?」


「クリスマスって、4日後でしょ? そんなすぐに有給で休んだら会社に迷惑がかかっちゃうよ」


 それを聞いて美娃はスマホを取り出した。


「根っからの社畜ですわね! こうなったら奥の手!」


 と言って美娃は誰かに連絡した。


「あ、おじ様? 実は健也とクリスマスにデートしたいのですが……問題ない? ありがとうですわ!」


 美娃が通話を切ると、勝ち誇ったような笑みを見せた。


「てことで健也。クリスマスの日は仕事休んでいいですわよ!」


「意思男おじさんに言ったなー!?」


「おーほほ! おじ様が物分かりの良い方で助かりましたわ!」


「ぐぬぬ」


〇 〇 〇 〇 〇


「はぁー」


 一人、部屋で溜め息をつく健也。


「もうダブルブッキングしないと決めてたのになぁ、そうだよね、4日後はクリスマスだったよね、素直に忘れてた」


 健也は憂鬱な気持ちで周防(すお)に連絡した。


「あーもしもし?」


『どうした荒蒔? あ、さては4日後の飲み会が楽しみになってきたんだなぁ?』


 実は4日後のクリスマスの日、周防、雲母(きらら)零卦(れいけ)の四人で、周防と雲母が交際を始めてから1ヶ月が経とうとしていたので、そのお祝いと零卦の入社記念も兼ねて盛大に祝おうと思っていたのだ。


 周防にはそこまで世話になっていないが、先輩である雲母には仕事での日頃の恩返しもしたかったのだが、これは断ざるおえん状況だ。


 過去の水族館デートで、ダブルブッキングが、どれだけ我が身を苦しめるのか思い知ったからだ。


 取り敢えず、周防には事情を説明した。


「て、わけなんだ」


『なるほどぉ、例の親戚の子達とクリスマスを過ごしたいか』


 そういや、真奈、美娃、秋歌が健也の親戚の子だと言う設定はまだ生きていたようだ。


「なんか悪いな、祝ってあげれなくて」


『気にするなよ、むしろ断ってくれて助かった』


「え?」


『お前最近思い詰めてる顔をしながら仕事してたもんな。こりゃなんかあったなって感じてた。そんな時に俺達を祝ってくれなんて虫が良すぎると思っていたが、悪いな、俺うかれてて無理にお前を誘ってしまったみたいだ』


 何故、周防が謝る? 最近良くない事が続いていたのは事実だし、クリスマスの事や真奈達の事をおろそかにしてたのは事実だ。


 周防が謝る必要なんて……。

 

『それに、お前が断ってくれて俺は感謝してるぜ』


「感謝?」


『おう! だって当初は男二人に女性二人だったのに対して、お前が抜けたことによって俺一人、女性二人! 両手に花とはこのことだ! わはははは!』


 そう言えばコイツ女たらしだった。チキンだけど。


『てなわけで、俺達のことは気にせず存分に楽しんでこい! じゃあな!』


 そう言い切ると、周防の方から電話を切った。


 存分に楽しむ……確かに気を張り詰めすぎてたのかもしれない。


 なんせ現に秋歌の命が狙われたのだ。だが、この二週間半の間に組織から何かしらのアクションはない。


 それに意思男達が捕まえた五人の構成員は口を揃えて「秋歌暗殺が失敗した後は組織は半年間何もしない、これに関しては命をかけてもいい」と言っていた。


 つまり半年間は平穏に暮らせるはずだ。


 その半年間の内に組織のトップである枯葉坂を見付けて倒す。


 だが今は、真奈達とのクリスマスを楽しもう、そう思うのであった。


〇 〇 〇 〇 〇


 クリスマス当日。


「と言う事で健也さん!」


「今日はワタクシ達とクリスマスを楽しみますわよ!」


 健也達はクリスマスで彩られた街にやって来ていた。


 今回は真奈、美娃、秋歌と、それぞれ二人っきりとなってデートするのだ。


 つまり一日で三回もデートするのだ。


 知らない人から見たらヤバい光景に見えてしまうかも。


「んじゃ、じゃんけんの、結果、ワタシが、一番手、だ」


 まずは秋歌とデートし、残り二人は適当に街を歩いて、時間になったら交代するのだ。


「それじゃ秋歌ちゃん、行こうか」


 健也に手を握られて頬が赤くなる秋歌。


「ん、エスコート、よろしくな」

 しばらくは盛り上がる展開は無さそうですなー。

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