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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第一部
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第59話「ソロライブ 裏舞台編①」

 生まれて初めて少女マンガを買いました。

 ふむ、これはこれは良いものですな。

 AM10:30。


「皆様、集まっていただき感謝しますわ」


 ここは薄暗い会議室。ここがどこなのかは分からない。


 知ってる者はごくわずか。


 今この場に居る人物だけを紹介しよう。


『荒捜 意思男』


『天ヶ屋 宗也』


『アヤナ・F・ヴィジョール』


『霧神 菜烙(ならく)


 そして、現場を仕切るのは『小院瀬見 美娃』と、その隣に執事の『時真(ときま)』。


 合計6人だけが集まったのだ。


 まず、緊急で集められる人員がこれだけではあったが、集まってくれたことに美娃は深く感謝した。


「で、こうして会うのは初めましてかのぉ美娃のお嬢ちゃん」


「そうですね意思男おじ様」


「ワイらを集めた理由、聞かせてくれんかのぉ?」


「それについてはアヤナさんの方が詳しいです。アヤナさん」


 美娃に促されて、アヤナは席を立って説明した。


「単刀直入に言いまーす。今日、(ゆずりは) 秋歌が死にまーす」


 それを聞いて場の空気がざわつく。


「飛躍しすぎやろアヤナの嬢ちゃん、順を追って説明してくれや」


「荒捜社長、マジで時間ないので手短に説明しまーす」


 極力手短にアヤナは説明した。


 霧神と協力して、健也を拉致していた組織が次に狙うのは秋歌。


 今日は秋歌の人生初のソロライブ。大勢の観客の目の前で秋歌を殺害することによって、健也の心を闇の底に叩き落とし、健也の中に眠る『偽善悪』の血を目覚めさせようと言うのだ。


「現状、この秋歌抹殺作戦において、敵はどれだけの人員、どれだけの仕掛けを投入するのかは不明なままデース」


「ライブ開始まで後8時間……この8時間で何ができるんや?」


「そこん所だがよ意思男」


 ずっと黙ってた天ヶ屋が口を開いた。


「恐らくだが、敵さんは観客の中にも居ると思われる。そもそもどんな手段を使うのか皆目検討がつかねぇ、そこで霧神の出番だ、そうだろ?」


 話をふられるが、一人だけ不機嫌そうな顔をする霧神。あまり乗り気ではないようだ。


 めんどくさそうに、霧神は口を開いた。


「はぁ……組織の暗殺任務には何度か関わったことがあるから分かる。まずは無難なのが狙撃だな。荒蒔先輩の目の前、つまりステージの上で殺せるなら手段なんて、どうでも良いんだよ。だからオレの見解では狙撃手一人、それをサポートする観測者一人、狙撃に失敗した場合のことも考えると、天ヶ屋が言ってた通り観客、もしくはステージ裏のスタッフ、これら合わせて三人紛れ込んでるものだと予想される。つまりオレの予想は五人くらい動くと予想される」


「なんでその人数なんだ?」


「人一人暗殺するだけだぜ? そんな大掛かりなことはできないし、人数が多いと逆に統率や連携が取りにくくなる。だから今回の暗殺は少数で行われる」


「……五人か、この場に居るのは六人、一人で一人ずつ片付けるか?」


 ある程度把握できたことで、今度は美娃が話始めた。


「偉そうで申し訳ありませんが、今回の現場の指揮はワタクシがします」


「おいおい金持ち女、この中で一番争い事に関しては貧弱な奴にできるのか? オレ達全員の現状を把握して、なおかつ適切な指揮を取るのはよぉ」


「できます。何故ならワタクシは一人で小院瀬見財団を立ち上げた女ですのよ? お金だけじゃない、そのお金を扱う生身の人間の動きぐらい予想はできますわ!」


 やけに自信満々ではあるが、霧神は不満でしかなかった。


「素人の指示ほど混乱を招く危険があるんだぜ?」


「素人とか素人じゃないとか言ってる場合ではございません! 本当に時間がないですのよ! 良いからワタクシに従ってくださいな!」


 かなり切迫とした状況なせいか、美娃からは若干の焦りを感じる。


 ここで霧神は思った。別に今回の作戦で健也が死ぬわけじゃないから良いか、だから素人の指示で失敗してもどうでも良いやと吹っ切れたので、現場の指揮は美娃に一任することにした。


「ま、いいや。お手並み拝見と洒落混むか」


「それでは作戦を開始しますわ」


〇 〇 〇 〇 〇


 PM1:00


「狙撃手の定番と言えば高台だな」


 霧神は意思男と行動していた。


 霧神と意思男は狙撃手と観測者を。天ヶ屋、アヤナ、時真の三人は会場スタッフや観客達を監視することとした。


「おう、まさかお前と組むことになるとはのぉ」


「ケッ、クソガキがぁ。腕折ろうとしたの忘れねぇからな」


「こっちこそ、娘に手出そうとしたの忘れへんからな、これ終わった喧嘩でもするか? おぉ?」


「ハッ、上等だボケ」


 霧神は視線を上げて複数の高層ビルを眺めていた。


「もし狙撃するならここら辺だな。この三つの内のどれかのビルだな」


「お前、狙撃の経験は?」


「めっちゃある。だからこれはオレの経験則だが、一番狙いやすいのはこのビルだな」


 三つの内の一つを指差して霧神は近くの喫茶店へと入っていったので意思男も後を追った。


「ここで張り込むぞ、変な奴が来たら後を追うぞ」


「……分かったわい」 


〇 〇 〇 〇 〇


 PM5:30 ライブ開始30分前。


「こちら天ヶ屋、今のところ不審者なし」


「こちらアヤナ、こっちも異常なしでーす」


「こちら時真、今美娃お嬢様達が来場された」


 美娃は念には念をもって、健也達の傍で皆に指示を出す事としたのだ。


 最悪の場合、秋歌暗殺は陽動にされる可能性があるのだ。


 秋歌暗殺が失敗したら、もしかしたら真奈か月名子が狙われる。だから自分はすぐ近くで彼女達を守ると決めたのだ。


「皆さん配置に着きましたわね? ええ、それでは作戦を開始します、なんとしても秋歌を、ワタクシの友人の命を守りますわよ!」


 PM6:00 ライブ開始。


 観客達の熱狂渦巻く中、美娃達は行動を開始した。

 少女マンガも面白いのですが、少女マンガのコーナーに立つのには勇気が要りましたな(笑)

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