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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第一部
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第57話「推理の腕前」

 ちょっと推理ものっぽいものに挑戦してみました。

 ヤソカ逮捕から一週間と4日後。


「これで3人目デース」


 アヤナと霧神は、霧神の情報を元に組織の構成員を3人確保したが、これと言った有益な情報は得られなかった。


 霧神は元々傭兵だったらしく、組織に雇われてただけなので、組織の名前まで知らされていないらしい。


 こうやって地道に構成員を捕まえてはいるが、彼らも何も知らされていない。


 恐らく情報漏洩を防ぐ為に必要最低限の情報しか与えられてないのだろう。


 これではトカゲの尻尾切りだ。いつまで経っても組織に辿り着けない。


 3人目を警察の協力者である天ヶ屋(あまがや) 宗也(しゅうや)に引き渡した後、アヤナと霧神は自分達の拠点でもある探偵事務所に帰って来ていた。


「はぁ、全然何も得られねぇ」


 愚痴をこぼしながら、霧神はスナック菓子をボリボリと音を立てながら食べていた。


「うーん、ここまで情報が得られないと言うことは、ワタシ達が思ってるような小さい組織ではないのかもですねー、まぁでもでも! こんなビッグな謎を前にされたら探偵であるワタシは興奮を隠しきれないですけどね!」


 こんな状況でも楽しんでいるアヤナを見て、霧神はある疑問を投げ掛けた。


「初めて会った時から思ってたんだが、お前のどこが探偵なんだ?」


「え? 見ればわかるでしょ?」


 と言ってアヤナはその場でくるっと一回転して、自分の探偵装束を見せびらかす。


「全然時代に合ってないせいでコスプレにしか見えねぇよ。オレと行動する時だけは普通の格好をしてくれよ」


「いやでーす」


 イラッときたが怒りを抑えた霧神は更に聞いてみた。


「見た目の話は置いといて、お前が探偵らしいことしてるの見たことないんだが? 本当は拷問大好きなだけのエセ探偵じゃねぇの?」


 それを聞いて頬を膨らませご立腹なアヤナ。


 たしかに霧神の前では自分達の証拠隠滅、捕まえた構成員への拷問ばかりしてるから、そう思われても仕方がない。


 ここは名誉挽回の為に自分の推理の腕前を霧神に披露することとした。


「名誉挽回の為に今からワタシの推理力を見せてあげましょう!」


「ほぉ? 何を推理するんだ?」


「そうですねぇ、ヤソカが残した『魔王』と『13年後』についてのワタシの仮説理論(アブダクション)について、実はこれが分かったのは、ヤソカを捕まえてから二日後だったのでーす」 


「ふーん」


 あんまし興味無さげにスナックを食べ続ける霧神。どうせつまらない推理なんだろうなと期待すらしていない様子。


 それでもアヤナの推理ショーが始まった。


「ヤソカが作ったとされる生物兵器『魔王』の推定年齢は3~7歳、性別は男性、人種は日本人でーす」


「…………根拠は?」


「まず13年と言う時間が何を意味してるのか、それは人間の肉体が成熟するまでの期間だと仮定します。人間は個人差はあれど16歳である程度成長し、20歳で肉体の成長は完全に止まって、後は緩やかに老いていきます。もし魔王が人間以外の生物であればもっと早い段階で成熟するので、それを除外した場合残ったのは人間。と言うことになりまーす」


 思ってたよりも正確な推論に少し驚く霧神。


「じゃあ性別と人種が分かったのは?」


「ヤソカが成り代わっていた本物の『心城 億斗』とその妻『雪恵』について調べました。彼等の間には子供がいたそうです。出産記録もすでに確認済みです。ワタシの仮定では、雪恵が産んだその子供が魔王だと予想してます。性別と人種が分かったのはこんな感じデース」


「まだ根拠が足りねぇな。心城夫妻の子供が魔王だと思ったのはなんでだよ? まさか勘とか言うなよ?」


「まだ証拠は足りないですが、その子供は出産直後に行方不明になったそうです。おかしくありません? 出産してすぐに子供を誰かに取り上げられるなんて、恐らくヤソカ率いる偽善悪(イビルスター)によって取り上げられたのでしょう。勿論、他にも似たような事があるかもしれないですが、今はその子供を探す事が重要だとワタシは思いまーす。これでハズレならまた考え直せば良いのでーす」


 アヤナの事をただのネタキャラだと思っていたら、ここまでハッキリとした推理にアヤナへのイメージが一変した霧神。




 ――やはり、この女危険だ。



 今は協力関係だが、もし霧神が隠してる謎にまで勘づくようであれば、その時は始末しなければならないと心に誓う霧神であった。


「以上でーす。どうです? ちょっとは見直しました?」


「まぁな、1㎜だけ見直したぜ」


「うふふ、それだけでも嬉しいデースね」


 嫌味が通じないってのはムカつくなと思った霧神。


「それはそうと、明日はワタシの友人である秋歌のソロライブでーす、仕事が終わったら見に行きましょう!」


「いや、見に行くのも仕事だろ?」


 そう、仕事なのだ。何故なら、捕まえた組織の構成員の情報によると、次に狙われるのは秋歌だからだ。


 ソロライブの会場で、健也の目の前で秋歌を殺害して、健也の心を闇に堕とす計画が進んでるようだ。


「どんな方法で殺すか知らないですが、ワタシの友人を死なせたりしないでーす!」


 ライブ開始まで、後18時間。

 今、二つの選択肢があるのですが、どっちを選べば話が盛り上がるのかで悩んでます。

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