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俺女子高生に興味ないから、君達とは結婚できません!!  作者: 心乃助(Initium・Godpiece)
第二部『愛』
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BADEND「残骸」

 ※今回はバッドエンド特集となります。鬱展開やグロテスクな表現が含まれております。

 ――嫌だ、もう見たくない。


 これは、ありえた筈の未来、イニティウム・ゴッドピースによって切り捨てられた未来の残骸の一つ。


「ならば見せてやろう、ヤソカ・キャッスルハートと言う『悪』を目指した男の力をなぁ! ハハハハ!」


 ヤソカが指を鳴らすと、健也と美娃が居るオフィスの外から無数の獣のような鳴き声が響き渡った。


「なんですの、この声は?」


 美娃が困惑していると、オフィスの窓から一匹の化け物が入ってきた。


「なんだ、コイツ?」


 見たこともない生物であった。熊っぽいが、顔は狼のような顔をして、四肢からは鋭い爪が生えていて、二本足で立っていた。


「紹介しよう、これが僕の研究の成果の一つ、最初は不老長寿の研究の失敗作だったが、僕が兵器として再利用した至高の生物兵器! 商品名は『ベアハウンド』熊っぽい見た目をしてるけど元人間だよ〜」


 ヤソカが楽しそうに話していると、外からおびただしい数の銃声と悲鳴、そして窓から大量の血飛沫が飛び交っていた。


 その惨状を見て健也は憤った。


「お前……お前ぇ! 心城、いやヤソカ! どれだけ人間を弄べば気が済むんだ!! この外道!!」


「あぁ〜いい、すごく良いよ荒蒔君! 君の怒り、憎悪、全てが僕にとって心地いいぃぃ!!」


 健也が怒りを露わにしていると、オフィスに入ってきたベアハウンドが健也に近付いてきて爪を振り下ろした。


「健也! 危ない!」


 美娃が咄嗟に健也を庇った時であった。美娃から真っ赤な鮮血が飛び散った。


「美娃……ちゃん?」


 健也が美娃を見ると、美娃は腹から大量の血と臓物を垂れ流しながら横たわっていた。


「あちゃー、美娃ちゃん死んじゃったねぇ、ほぼ即死ってやつ? 本当は美娃ちゃんがこの場に現れなければ荒蒔君を見逃す予定だったけど、変に首突っ込むからこうなるんだよ、バーカな女だよね〜ハハハ!!」


 ヤソカが嬉しそうに語ってはいるが、ヤソカの声は健也に届いていなかった。


「あ、あぁ……あぁぁぁぁぁ!!」


 絶叫する健也を見てヤソカは逃げる準備をしていた。


「あ、やべ、調子に乗りすぎた、アイツが起きちゃうかもしれないなぁ。ベアハウンド命令だ、サクッと荒蒔君も速やかに殺してくれ、美娃ちゃんが死ぬのは想定外だったけど、荒蒔君さえ居なくなれば怖い物なしだもんね〜バイバーイ!」


「ヤソカ、ヤソカぁぁぁぁ! 殺してやる! 殺してや――」


 瞬間、健也の視界は目まぐるしく回った。


 まるでジェットコースターを何周もしてるような感覚だ。


 ようやく視界が止まったかと思うと、そこに首がない自分の体があった。


 そのまま首を失った健也の体は美娃の遺体に並ぶように横たわった。


 首だけになった健也が最後に見たのは、ヤソカが残した怪物が勝利の雄叫び上げる姿であった。











 ――俺は何回、何回失敗していたんだ? 俺の人生は、イニティウムが居なかったらとっくに終わってたのか? 嘘だ、こんなのアイツの幻覚だ! 俺は騙されないぞ!


 これは、ありえた筈の未来。


 ――やめろ! これ以上俺に何を見せる気だ!!


「え?」


 秋歌のソロライブを見てる時であった。


 ステージの上に立っていた秋歌の左胸に穴が空いた。


「健……也……」


 そのまま秋歌が倒れると、会場は観客達の悲鳴で満たされた。


「秋歌ちゃん? 秋歌ちゃん!!」


 健也が無我夢中でステージの上に登って秋歌を抱き抱えるが、秋歌の瞳にはもう光が宿っておらず、秋歌の胸から血が流れ続けていた。


「そんな、嘘だ、こんなのって、う、あぁぁ!!」


 瞬間、健也の心が絶望に染まった時、健也の中から誰かが目覚めるのを感じた。


「よくも、よくも、()()()()()()()


 健也は秋歌を床に下ろすと、健也は会場に向けて一言言い放った。


「全員死ね」


 するとステージの近くに居た観客の一人の頭部が破裂した。


 それから連鎖するように次々と観客達の頭部が破裂を始まる。


「なんだこれ、何が起こ……」


 月名子が戸惑っていると、月名子の頭部も破裂した。


「月名子ちゃん? え、何これ……」


 真奈が月名子の頭部から飛び散ったものを浴びながら、何が起こったのか理解できずにいると、真奈の頭部も破裂した。


「何が起こってますの!? 誰か、誰か応答し……」


 無線で状況を確認しようとした美娃も破裂した。


 血と脳みそと頭部を失った死体の海の果てのステージ上で、健也だった者が邪悪な笑顔を浮かべていた。


「はぁ〜、やっぱり、俺の視界から人間が消えるのは良い、俺は孤独を愛する、誰にも、俺に何の感情も向けさせない。俺に感情を向ける全ての人間なんて、この世から全員いなくなれ……つっても全員殺すのめんどくせぇから俺も死ぬか」


 健也だった者が自分のこめかみに二本の指を押し付けるとこう言った。


「バーン!」


 と言うと、健也だった者の頭部が無惨にも破裂した。









 ――俺は、俺は、なんなんだ? 俺は誰なんだ? 俺の中に誰が居るんだ?


 これは、ありえた筈の未来。


 ――止めてくれぇぇぇ!! このままじゃ俺が、荒蒔 健也が消えてしまう、やだ、消えたたくない!



 5分間振り返るな。


 枯葉坂はそれだけを言い残して死んだ後に、健也の背後に誰かが現れたのを感じた。


 ――1K@gT0。



「だ、誰なんだ?」


 ――1K@gT0。


「俺が知ってる人なのか?」


 ――CfcF,8aiGJ1K@gT0,7-G@E8-OG8?


「頼むから、俺が理解できる言葉で話してくれ……」


 なんて言ってるのか分からない。ただ、雑音のような不快な声しか聞こえてこない。


 今、健也の後ろで何が起こってる? この不快な声で喋ってる人物は何をしている?


「はぁ、はぁ!」


 健也は我慢できず振り返るとそこには――。


「なんで、君が……」


 健也が知ってる人物がそこに居た。あり得ない、彼女は、こんな事する人間じゃないはず。


「嘘だ、こんなの、君は違う、君は、こんなこと、する、人間じゃない!!」


 ――Dt@j.a(t。


 パンッ!


 その人物は枯葉坂が持っていた拳銃を奪って健也を殺害した。


「信じ、ない、ぞ、君は、邪悪はわけが、ない」











 1034回、全てのバッドエンドの再生が終了しました。


 これより、荒蒔 健也の人格消去に移行します。


 ………完了しました。荒蒔 健也、完全消滅を確認、これより最高悪『マカヤ・ハームレス』の覚醒を促します。


 覚醒率50%……80%……100%


 全シーケンス、オールグリーン。


 おはようございます『マカヤ』。126年振りの目覚めはいかがですか?


「いかがですか? じゃねぇよ!! 何俺を起こしてんだ! 俺は今から大勢のクソ人間達の注目の的になるんだぞ! どうしてくれるんだ! オイ、イニティウム! ヤソカなんて小物お前一人でどうにかできるだろ! 俺達約束したよな? 何百年経っても俺の眠りを守ってくれるってさぁ、何約束破ってんのお前! テメーから殺してやろうか! あぁ!?」


 それは不可能です、イニティウム様が貴方の脳に細工いたしました。貴方は目覚めても人間は殺せません。もちろん貴方自身も殺せません。殺せるのはヤソカ・キャッスルハートのみとなっています。


 なお、貴方が再び眠りにつけるのは、貴方が事故死、もしくは肉体の寿命が尽きるまでです。ここまでご案内したワタシは一時的に作られた人工知能です。ワタシは全ての役割を終えましたので自動的に消去されます。それではマカヤ・ハームレス、良い人生をお送りくださいませ。


「ざっけんなぁぁぁ!!」

 今回は過去にお蔵入りになったバッドエンドを3つピックアップしました。それぞれの解説をします。


 第51話にて、もしも健也の父親である健悟郎が現れずに、誰もヤソカを止めなかったらこうなっていました。


 ソロライブ編にて、秋歌暗殺を阻止出来なかった場合の惨劇です。なんで皆んなの頭がパーンてなったかは本編で明かされます。


 第69話にて、もしも健也が振り返った場合のバッドエンドです。


 実は他にもあるのですが、中にはギャグっぽいのも含まれていたのでボツになりました。


 念のため言います。ガチで健也死にました。

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