序章『暁の暗殺者の過去』
俺は、清瑞ハヤ。作家兼暗殺者育成を図る者である。人知れず人を影から殺す役割 〝暗殺〟。忍者とは、また違った陰の者。俺は、暗殺者育成の先生を務めている·····だが名ばかりであまり教えている生徒は、いない。教えたのは、一人しか·····そうあの青年だ。俺と一緒で命拾いした青年だ。青年は、言った。
「お兄さん 僕に人の殺し方教えて お母さんを殺したやつを倒せるくらいの特別な…」
彼は、まだ四歳。四歳にしては、口が達者で見た目も歳に反して大人びていた。それは、そうだろう なんせ彼は、目の前 ほぼ目の前で母親を殺されたんだから。普通なら泣きじゃくる こいつも泣きじゃくったさ 一晩中泣いていた。もう目から水がなくなるくらい泣いた。次々に使用人が殺されていき もう俺と青年·····昔の少年しか残っていなかった。屋敷の中は、赤黒く変色した床 血がこびり付いた壁 天井から滴る血。そして放置された死体で埋められた。屋敷内からは、酷い悪臭が鼻を擽り いきなり入ったら嘔吐をしてしまいそうな程の悪臭。俺と青年は、徐々に慣れていき 死んでいる人の匂いか生きている人の匂いか嗅ぎ分けることが出来るようになっていた。死んだ人は、静かな悪臭。生きている人からは、人生の苦労の匂いが感じられる。その日の夜。この屋敷の一人娘 ○○○は、俺の部屋に入ってきて言った。
「ねぇあなた 赤い花を持っている?」
意味が分からない だが俺は、言った。
「赤い花は、いつか分かる 探してみろ」
そう言うと少女は、後ろに持っていた包丁とうとうで首を切ろうとしてきた。とっさに俺は、よけ 次の攻撃に備えた。次は、何処からか出したナイフを一斉に五、六本投げてきた。流石の俺もこれをしっかり避けきることは、出来なかったらしい。切れ味が増ばいしていたナイフは、俺の足を掠って床にグサッと刺さる。掠った所からは、血が出たがすぐに…無理やり止血し また次の攻撃に備える。次は、うしろから現れて斬撃 ひとまずよけれたが俺の部屋がビキビキっと音を立てていた。あ、あぁぐはっ はぁはぁ·····俺は、急に息が苦しく感じ始めた。ま、まさか·····!?
「毒が塗ってあるに決まっています ふふふどんな声を上げるのかしら」
くっこれ以上動くと毒が身体を回ってしまう大人しく降参するのがいいかもな…
「俺の降参だ 〇〇〇様」
そう俺が彼女に伝えると彼女は、にっと笑いこう言う
「もっと早く殺せばよかったわ 貴方ほどの人と渡り合えるなんて·····」
顔にあった幼げな笑い方 普通なら可愛いだろうにと俺は、思った。彼女は、俺にこう言う
「さようなら お兄さん」




