もさ子その24
今日は谷野君と会う日だ。
朝にメールを確認したら、藤牧君からクッキーのお礼が送られてきてた。
今日もニヤニヤしてるお母さんに違う人だなんて言えない。
そそくさと家を出て、谷野君と約束した高校の最寄駅に向かった。
こっちの駅も人がいっぱいだ。
谷野君はどこかなー?と探していたら、後ろから肩を叩かれた。
「悪い、待たせたか?」
「谷野君、同じくらいの時間の電車だったんだね」
ビックリして振り返ったら谷野君だった。その隣には久しぶりの田崎君もいる。
田崎君も一緒だっけ?
「んじゃ、もさ子ちゃんも見つかったことだし俺は行くねー」
「やっぱり友達だよね?」
「いや、ちょっかいを出してきてるだけで他に接点はない」
友達じゃないのに人探ししてあげてたの?
不思議な田崎君は軽く手を振って行ってしまった。
田崎君は私にはわからない……。
「田崎の事はもういいだろう」
しばらく田崎君の方を見ていたのか、気づいたら谷野君が不機嫌そうに手を繋いできた。
行き先は最近建て直した駅ビルを制覇するらしい。
ウィンドウショッピングかな?
全部回るのは大変そうだからお互いに気になるところに行くことにした。
私は雑貨屋に本屋、谷野君はスポーツショップに靴屋。途中で気になったお店を見たりもした。
クリスマスぽくないけど谷野君らしいし、楽しいからいいかな。
お昼が近くなってカフェに行くことにしたけど、ここも人がいっぱい。少し待ってなんとか席に座れた。
通された席に座る谷野君はちょっとおしゃれな雰囲気に窮屈そう。
「谷野君ってカフェぽくないね」
「?」
「体格良いから華奢な椅子が合わないって言うか」
「岡沢は藤牧の様な奴が好みか?」
急に違う話するから驚いちゃった!
飲んだりしてなくって良かった……。
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