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もさ子その17
それからというもの、藤牧君はことある毎に声をかけてくる。
後は触れる回数が増えてる気がする……のは怖いから気にしないでおこうかな、うん。
帰り支度をしていたらスマホがメールを報せている。
開いてみると、谷野君からだ。
平日は部活で忙しいらしいからほとんどメールでやりとりをしている。
今日も田崎君にからかわれてたみたいで、その事が短いけれど書いてある。
「楽しそうだね」
神出鬼没の藤牧君!
「友達からメールだよ。藤牧君はもう帰るの?」
「うん。また明日」
手を振ってあっさり帰っちゃった。
ついさっきまでの行動と違って怪しい。
「あ、返事しなきゃ」
谷野君にメールを送って由美ちゃんを探す。
約束はしてないけど、道はほとんど一緒だし。
鞄はあるけどいないなぁ……。トイレかな。
ちょっと待ってみようと思ったら由美ちゃんが戻ってきた。
「由美ちゃん帰ろー」
「待たせて悪いわね」
「用事あった?」
「釘を刺してきただけだからもう平気よ」
「釘?木工室?」
よく分からないけど頭を撫でられた。
木工室でやる宿題あったっけ?
由美ちゃんは専攻で美術じゃなかったよね。
まさか、私と同じDIYに目覚めたのかな!
「DIYはしないからね。帰りましょ」
なんだ、違うんだ。
一緒に買い物とか楽しくなりそうだと思ったのにな。
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