表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/45

もさ子その2

私は今、有名なアイスクリームショップに来ている。

由美ちゃんと約束した例のアレだ。


「ど、どどど、どれでもいいの?!」


「約束は破らないわよ、私」


店員さんが退くほど、たくさんのアイスクリームが並べられたショーケースを眺めて、私は決めた!




「トリプルとか…私は絶対ムリ」


季節はまだ夏。

テラス席に座った私達の前にはトリプルのアイスが乗ったコーンとカップに入ったシングルのアイス。

もちろん、私のはトリプルです!


もっさりした前髪で顔の半分が隠れた女がニヤニヤしているのは気味の悪いものだろう。

しかし、それを見る人が何人いるだろう。

いたとしても気にしない、気にしている場合じゃない!


「いただきます!」


一番上に乗っているざく切り苺がたっぷり入ったアイスはいつも買っているお気に入り。

2段目はクリームチーズとチョコクッキーのアイス。

最後は濃厚塩バニラアイス。

すっごい美味しい!


「幸せそうでなにより」


「由美ちゃん、さっき言ってたのは本当なんだよね?」


「名前と写真のこと?ちゃんと言ってあるよ」


由美ちゃんはニッコリと頷いた。

やっぱり由美ちゃんはかわいい。

もさ子の私とは雲泥の差だ。

幼稚園からの友達でどんな時も私の味方をしてくれる。


でも今回はもさ子のままじゃダメだって、そういうことなのかな。


「たまにはいいじゃない。違う自分に驚くわよ」


何だか自信満々なのはどうしてなんだろう?

ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ