もさ子その8
たまには休日に一人で買い物です。
あれから由美ちゃんに何回も注意されるけど、田崎君は現れないし、気にしすぎだと思う。
今日の買い物も昨日の夜までついてくるって言って聞かなかった…。
私の両手には既にビニール袋(大きめ)。
DIY関係のイベントで気になっていた新作の道具をゲット!
ふふふ、アイスを我慢して貯めてたのです。
家に帰ったらどれを試そう!
「ただいまー」
「買い物に行ってたの?綾子の部屋から音がしてたからいるんだと思ってたわ」
家に着いて、ルンルン気分が下降した。
急いで確認しなくては!
勢いよく開けた先には、弟の貴志が丸のこで木材を切っている。
「うぉっ!なんだよ、ずれちゃうだろ」
「勝手にさわらないでよ!」
私の丸のこー!!
しかもシート敷いてないから木くずで大変なことに!!
どうやら木工の授業で簡単な箱を作るらしい。
「学校にあるのより姉ちゃんの持ってるやつのが使いやすいんだよ」
「使うなら、一言いって、私の監視のもとで使って」
可愛いげの無いアヒル口で抗議してくる。
「壊されたら困るでしょ」
何だかんだで、弟の手伝いをして完成させた。
新しく買ったサンダーで私が仕上げをしてあげて満足!
財布事情は厳しいけど…。
片付けのために掃除機を出そうとしたら
「綾子ー、おつかいお願い!これメモね」
お小遣いを前借りしているため、母には逆らえない。
さっそく掃除機は弟に押し付けて、近くのスーパーに買い物に出発。
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