昼休み
・・・やっと4限まで終わった。
1限から体育とか疲れるに決まってるだろ・・・
途中倒れるかと思ったわ。いや、むしろ倒れた方が後々休めたんじゃ・・・
しまった、そうすりゃよかっt・・・
「みーーな!飯食おうぜ!皆も待ってんぞ!」
「・・・おう。ちょい待って。」
「んー?テンション低いぞ?大丈夫か?」
「おう、大丈夫・・・」
朝も思ったけどさ、何でお前人の言葉さえぎんの。
俺ちょっと悲しいよ?絶対伝わんないから言わないけど。
そんな事は置いといて、ご飯ご飯・・・と。
この為に俺はここまで頑張ってきたんだからな。
「お待たせ。食おうぜー。」
「待ちくたびれたぞ~。な、さとちゃん!」
「いや、僕は別に。」
「えぇ・・・。それじゃ俺だけがみーな責めてるみたいじゃん!」
「もぐもぐ・・・」
「みーな食べ始めるの早くない!?俺ら待っててあげたんだけど!?何か言うことねーの!?」
「ん・・・?ん、別に頼んでないけど。早く食えば?」
「みーなの馬鹿!さとちゃん食べよ・・・ってさとちゃんもう食べてるし!」
「「うるせえ」」
「ひでえ!」
母さんのから揚げまじ最高だわ。午前の疲れ取れる。
あ、さとちゃんって呼ばれてるこいつ。
佐藤じゃないからな?里見だからな?
まあ、ややこしいけど莉斗以外はそう呼ばないから安心しろ。
それと、里見もかなりのイケメンだと俺は思う。
俺がかすむぜ・・・ははっ。
「そういや、里見今日伊藤に怒られてたろ。あれどうしたんだよ。」
「あぁ、いや。授業中寝てたら問題指されてさ・・・解いたら怒られた。」
「さとちゃんだいぶ理不尽な目にあったねww」
「里見も色々と大変だな・・・おつかr・・・」
『あ、あの斉藤君・・・』
なんなの?今日俺言葉さえぎられデーなの?
そろそろ泣くよ?いや、泣かないけど。
てか、これあれじゃない?よくある告白呼び出しじゃないっすか?
「んー?何ー?」
『あ、あのちょっと来て欲しいんだけど・・・』
「んー・・・二人とも飯食ってて。」
うっほ、絶対そうじゃん。うわあ、羨まし・・・
所詮人は顔だよな。俺もイケメンになりたいわ・・・
「・・・湊はそこそこ格好いいと僕は思うよ。」
「そこそこって・・・それあんまフォローになってないからな。てか、人の心読むな。」
「湊、顔に出るから分かりやすいんだよ。」
「うっせ、ちゃっちゃと飯食おうぜ昼休み終わっちまう。」
「そうだね。」
折角の母さん特製弁当残したくないからな。
別に逃げたとかじゃないからな。断じて違うからな。