第九案 No such file or directory
うぅ…2か月近く開けてしまった戦犯はここです。
さぁ、更新だぜ。
あぁ、驚きもしないこの異世界での目覚め…。
さてと…。
…
装備を整え、ハンターズギルドへ…。
まあ、皆同じ考えなわけでごった返えってんなー。
張り出されたクエストを…。
<ツカツカツカ>
ガシっと肩を掴まれた私はイキナリ180°向きを変えられ…
「レインさん?」
目の下にクマが出来たレインさんが私の両肩を掴んでいる…。
どういう状況?
「ん!アレ!どうやって使ったの!?クエスト行ったときって本持ってなかったよね!?
昨日はそこまで考えてなかったけどお金なかったから買えないはずだし!」
アレ…魔術の事かなぁ?
「いや、普通にあの文章を頭の中で…」
昨日と同じように驚愕の表情を見せるレインさん
「ん!?アレはあの本が無いと使えないものなんだよ!?」
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詳しい話を静かな場所で聞くことにしました。
というわけで、カフェなう!デートかなぁ?(ニヤニヤ
そういえば、目の下にクマが出来てたレインさんですが、
レインさん曰く、魔術を覚えればランクアップは確実なので
これが気になって、でも聴きに行くのは迷惑だと思って我慢し、
結局一睡も出来なかったそうな。
まあ、本題に入りますと、
なんでも、あの魔術式の書かれた本がないと魔術が発動しないのは
魔力と呼ばれる空気の様に存在するエネルギーが有機物に馴染みやすく
本に魔力が灯り魔術式発動のエネルギーとなる…。
という事らしい。
だが、本来は違うのではないかと考察する。
有機物という話だったら人間だってそうじゃないか。
てことは、魔術式自体を記憶しそれを発動できる知識がないのではないかと。
例えば、変数やメソッドという概念であること自体知らなくて、
かつ、それが何に使われているか分からないから、
本なくして魔術を行使できないのではないか。
そして、私の魔術の火力が凄まじいのは本などの仲介するものが無い為に、
魔術式が直接行使され、純粋な魔術が発動しているのだろう。
現に、高級な杖(正に魔法って感じですなぁ)と本持ちと
ただの本持ちでは火力が変わったりするらしいし。
というような話をレインさんに…
「とまあ、そういう事だと思いますよ?」
フルフルと震えてるぞ?レインさんが。
「ん…お、」
「お?」
<ガシ>
椅子から立ち上がり、またも、両肩を掴まれてるんですが…
「ん!教えて!」
「恩返しになりますし良いんですが、仕事しないとご飯食べれないんで…
どうしましょうか…。」
「ん゛…それは…。お、お金払うから…。」
「それは恩返しになってないような…。」
「ん!んーん。元々知ってる人自体多分いないし、十分過ぎるほどだよ!」
「は、はぁ…まあ、なら…。」
「ん!!じゃあ、今から!」
「は!?い、今からですか?」
そんなわけで、まさかのクエスト業から家庭教師に転職(?)することに…
まあ、またハンティング行くけどねー。
机上の空論じゃあ、意味ないし。
と、まあ説明回みたいな感じに…。
短いですが。