とある救急車両について
デザイナーを腐すつもりはないけれど。
標識やピクトグラムや救急車両とかって、おしゃれだとか「高尚な」メッセージ性だとか求めてなくて、老若男女にぱっと伝達できる情報が大事ではないかなと思う。
昨年の日本オリンピックでのピクトグラムは世界で称賛されたけど、言葉が理解できない人でも何の競技かすぐわかってよいって反応だったよね。次回開催のオリンピックのピクトグラムは少々批判的な話を聞くけど、理由は「分かり辛い」だったと思うし。
どっかのネット記事でみたけど、公衆トイレの表示で頭部を表す〇、身体を表す▽△で性別を表していて色が青が△(女性)赤が▽(男性)トイレのマークになっていて、一瞬悩んだという記事を見た。今までトイレの性別って女性が赤、男性が青もしくは黒で色分けをよく見ていたからそれが刷り込まれたが故だろうなって思う。せめて同じ色だったら▽△にすぐ着目して理解できただろうけどねぇ。
AEDとか火災警報器が、壁と同化するように収納されたショッピングモールだったかなんかの映像もみたことあるけど、一刻を争う場合に不要な判断を求めるデザインはどういったものかなぁって個人的には感じます。
今回の救急車両は視覚障がい者に配慮してデザインされたらしい。
私は近視と乱視があるし、光に弱いので、天気によっては運転に支障を感じる事は結構あるけれど、信号の色の判別は問題ないから、視覚障がいをお持ちの方の不便さは想像も出来て居ないところはあると思うので、青っぽい色合いの救急車両がその不便さを軽減してくれるのであれば、そういった色合いの救急車両が増えて行くのは良い事かなと思ってはいます。
でもあの青空のようなデザインは本当に配慮されているものでしょうか。
不快なデザインではありません。青空なんて嫌いな人ほとんど居ないと思いますし。
誰かを侮蔑することも無いデザインだと思います。
でも緊急車両だと皆が即座に判断出来るのか?って所に私は首を傾げます。
そして私の住む地域は田舎なので、道路の向こうに建物が見えず青空が広がっているって光景も結構あったりするんですよ。そんな中、青空を切り取ったかのような車が現れ、サイレンが鳴っていても緊張感を感じるかなぁって思ってしまったり。
都会では目立つのかな? どうなんでしょう。
青色メインで車両作るにしてももっと違うデザイン出来なかったものかな? と思います。
時々国とか他の公共団体が「良かれ」と判断して「結構な金額(公費)を投じて」行う事って一般の国民からすると「コレジャナイ」って思える事が多い気がするんですよね。
不思議な事に「もっと国民の立場にたった政治を!」とか言って国会、都道府県会、市町村会議員に出馬する方々は当選すると国民の立場をお忘れあそばされる方が多いんですよね。全員とは言いませんけど私の実感として結構な確率で裏切られてきています。
皆さんぜひとも選挙には行って、この人こそ! って方が居ないにしてもマシじゃないかな? って思える人に投票した方が良いですよ。
以前の職場関係の人に聞いた話ですが、投票に行って白紙投票すると、無効投票にはなりますが、無効投票が何票あったかはカウントするそうです。
選挙に関心はあるけど、投票に値する人が居ないって意思表示できるのかな? ってその話を聞いて思いました。
緊急車両の話に戻りますけど、「視覚障がい者の方には青色の方が認識できるんだって」「じゃあ白を青にしたバージョンの緊急車両にしようか」ってべた塗青色車両をお披露目したとして、「デザイン性悪い! もっと考えて作れ!」とか言う国民そんなに居るでしょうかね。
私は居ないと思うなぁ。
デザイン料金が発生することで利権が発生する、それによっておこぼれが何かある周辺位じゃないかなぁ。あるいは推し進める派閥に反対したいだけの周辺とか。
救急車両は「緊急」であることが伝わることが大事なので、おしゃれとか凝ったデザインは要らないよなと思うし、本当に青空救急車両は視覚障がい者のかなりの割合の人が白より認識しやすい、喜ばしいと公正なアンケートで成果が得られるものなのか疑問に思っています。