会いたい
はあ……つらいなあ。
あなたと甘いひとときを過ごしてからまだ二週間。
ふと見上げて目に付くのは、一枚のカレンダー。
そこには、今日よりさらに二週間後の日の数字に赤い花丸印をつけてある。
その日が、次に会う時だって決めている。
でも、特に約束しているわけじゃない。むしろ、何度会いに来てもいいってきっと言ってくれると思う。
だけど、我慢しなきゃいけない。会ってしまうと止まらなくなってしまうことがわかっているから。
なにせその内の一つの理由に、会うためのお金は私持ちだっていうのがある。
もちろんそれだけじゃないんだけど……
でもデメリットだと思うことはない。だってその分いっぱいリードしてくれる。その甘い感覚にころっといっちゃうの。
……そりゃあ、私だって情けないと思うわよ。甘い感覚にころっといっちゃってる私の方が甘いっての。
ふう、こんなことをずっとぐるぐる頭の中で考えてたら、余計に会いたくなっちゃったよ。
うん、決めた!
まだ次の予定には早いってわかってるけど、会いに行っちゃおう!
だって好きなんだもん。会いに行きたいんだもん。仕方ないよね!
「おまたせしました」
現れると同時に、待ち切れず手にしていたスプーンでぱくりと一口。
はうぅ……この甘いクリームとフルーツにころっといっちゃうんだよなあ。
せっかく次は一カ月後って決めてたのに、また太っちゃうよ。
はあ……好きになるって、つらいなあ。
たまにはこんなネタを投下してみる。
ジャンルがどこに属するのか、さっぱり分かりません。
うん、超絶に短いっていうのは別にスルーしようとしていたわけではありませんよ?
一発モノだから仕方ありません。