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【年上の夫と私】のあとがき

【※ネタバレ注意※】

こちらは『小さな殿下と私』の主人公セレティーナの親友ブローディアが主人公のお話の『年上の夫と私』のあとがきになります。

作品をまだ未読の方は、まず作品を読まれてから、こちらをお読み頂くようお願いいたします。

 『小さな殿下と私』に引き続き、そのスピンオフ作品である『年上の夫と私』まで読み進めて頂き、誠にありがとうございます。

 しかもあとがきまで足を運んでくださり、ありがとうございます!


 こちらの『年上の夫と私』ですが、完全に『小さな殿下と私』のオマケ的なお話のつもりで追加したスピンオフ作品になります。

 主人公は『小さな殿下と私』の主人公セレティーナの親友ブローディア。


 『小さな殿下~』では、四話目でブローディアが十歳も年上の婚約者と上手くいっていないような会話をセレティーナとしており、六話目ではその婚約者と上手くいって女の子を出産しているという場面がありますが、『年上の夫と私』はこの四話~六話までの時間軸がメインのブローディアの物語になります。


 もちろん、この話も『小さな殿下と私』を2020年に一度完結させた際、書こうと予定していたお話になりますね。

 まぁ、この話もへそを曲げた筆者が結局書く事を放置してしまい、実際に更新するのに二年半も間が空きましたが……。

(※詳細は【『小さな殿下と私』のあとがき②】をご参照ください)


 その為、その二年半の間でヒーローであるノティスのキャラ設定が、かなり見直し変更されました。

 当初の設定では、堅物で口数が少なく仕事にストイックな外交官という設定。ですが……この二年半の間に筆者自身も小説を書き慣れてきたからか、この設定に矛盾を感じ始めたんです。


 まず外交官で『口数が少ない』って、おかしいですよね?(汗)

 あと高い対人スキルが必須の職業なのに『堅物』という設定だと、話しづらい雰囲気というこれまた外交官としては致命的な設定。(苦笑)

 仕事にストイックは、やり手という感じに置き換えればいいとして……上記二点のキャラ設定では、やり手外交官としては確実にNG設定になります。


 二年半前の自分……もう少しよく考えてキャラ設定しようや……。

 ある意味、二年半の放置期間があったからこそ、気付けた矛盾点。(苦笑)


 その後は、当初考えていた流れでお話を執筆しようと書き始めたのが、2023年の7月半ばくらいですね。

 プロットは二年半前に考えていた物をベースに書くつもりだったので、執筆当初は7話くらいの軽~いノリで始まってサクッと終了する予定でした。


 お話の展開としては、17年間婚約者に放置され、結婚式ギリギリまで顔合わせがなかったブローディアが、花嫁修業の為に邸に招かれ、そこから婚約者と距離を縮めていき、結婚→出産まで至るという流れ。

 そしてこの時点でR18的な展開を匂わす話が入る事は決定済みでした。


 でもお話のメイン部分は、あくまでもブローディア中心という展開。

 同じ邸に住んでいるのになかなか顔合わせをしない夫が、夫婦的な行為の時だけは、何故かブローディアが勘違いする程、深く求めてくるという状況にブローディアが不安を募らせ、結果、離縁を夫に訴える。

 その事に焦った夫は、妻を必死に繋ぎとめようとするという展開で、当初はお話を執筆する予定でした。


 ですが……ちょっとこの設定、無理があるんですよね……。

 まず何故夫がブローディアを避けていたかの理由が、かなり説得力がない。

 当初の避けていた理由は、10歳も年下の婚約者に手を出さなければならない状況に罪悪感を抱き、避けていたという設定だったのですが、これってやる事やってんのに妻に自分がよく思われていないと思い込んでいる夫が、日常では妻を避けるている動きをするという物凄く無駄なすれ違いの展開で予定していたので、矛盾だけでなく読み手へのヘイトもハンパない展開になる……。


 その事に気付いた筆者は、二年半経った時にヒーローであるノティスのキャラ考察が雑過ぎるというダメ出しを自分にし始めました。

 そんな経緯があり、執筆前にノティスのキャラ設定を再度練り直しに……。

 やり手外交官らしく、穏やかで話しやすい雰囲気を常にまとっているが、かなりの策士で、いつの間にか相手を自分の思い通りに動かせる話術があるというコミュ力が高いキャラに変更。


 同時に少しチャラさも追加しました。

 これで妻を過剰に求める部分は、煩悩ヤロー的な感じで、何とか押し通せるかなーと思って、そのまま執筆を始めたんですが……。

 3話目を書き終わった辺りで、またしても暗雲が……。


 夫が何故か夫婦的行為だけは率先して行うという展開の動機が、かなりクズい事になるという事に気付き始めた筆者……。

 跡継ぎを作る為だとはいえ、実は顔合わせ前から妻に好意を寄せていたという設定があったのですが、そうなると「さっさと『実は好きだった』と言わんかい! 言わなかったからブローディアが傷ついて離縁とか言い出すんだろ!?」と、妻を無駄に悲しませた冷遇ヒーローになってしまう可能性が濃厚に……。


 もう少し、夫がそういう動きをせざるを得なかった説得力ある状況を考えないと、かなり破綻したキャラ像のヒーローになるなぁというのをすでになろうに5話目を更新してから、気付くという大バカな作者……。

 その為、死んだ目をした兄が出てきた5話目をなろうに更新した時に慌てて考えたのが、あの夫の重すぎる過去設定でした……。


 もう、そこからです……。

 お話の展開を即興で考え、即執筆して毎日更新するという地獄の自転車操業更新が始まったのは……。(泣)


 筆者にはWEB上に作品公開を開始した場合、『最低でも一週間以内には次の話を更新する』というマイルールがあります。

 理由は……自分が読者側の時、物凄く続きが気になってしまい「早く更新を!」と思ってしまうタイプだから。

 同時にあまりにも長く続きが更新されないと、今までの話の流れを忘れてしまい、その作品に興味を無くしてしまう事が多いんですよ。(苦笑)

(なのでなるべく完結している作品か、更新頻度がマメな作品しか読まない)


 ですが今回、3話目をなろうに更新した際、急遽ガッツリ書く方向に転向。

 それはすなわち、プロットがない状態から毎日即興でお話の展開を考えながら、作品を更新していくという茨な道……。


 実は筆者はお話の展開(プロット作り)を考えながら執筆をするという事が出来ないタイプなんです……。

 理由は簡単、執筆中の筆者はいわゆるトランス状態になっているから。(笑)

 某大人気の影が薄い主人公のバスケ漫画で例えると、作品を執筆している時の筆者は、まさに『ゾーンに入っている』という状態になります。(苦笑)


 筆者の場合、執筆中はお話の流れをなるべく持続したまま勢いよく書き進めたいタイプなので、まず二週間くらいかけてプロットを作った後、それをベースに一気に作品を書き上げるタイプなんですよ。その間、家族に声とか書けられると集中力がぶった切られてしまう為、筆者はキレます!(←酷い)


 何というか……お話を書き始めた場合は、もうその世界に没頭して執筆に集中する感じですかね? だから追加で登場人物加えたいとか、ここの流れ納得出来ないなどで展開に大幅な修正変更が執筆中に発生してしまうと、そこで一回執筆状態を解除して、もう一回最初からその話の全体のプロットを練り直すまで執筆を中断します。


 ですが、今回のように作品をすでに公開している状態で、プロット練り直しになってしまった場合では、もう執筆の中断は出来ません。

『公開開始したら出来るだけ次の話を早く更新する』という筆者のマイルールが、崩壊してしまうので……。(泣)

 となれば……もう腹を括って毎日即興でお話の展開を考えて、根性で即執筆更新していく自転車操業スタイルの道を選ぶしかない……。


 もう今回、これがしんどくて、しんどくて……。(泣)

 一話更新する度に『また一話分のプロット考えて執筆』を繰り返すので、途中で執筆中の集中力がブチブチ切れる状態……。

 しかも『小さな殿下と私』ともリンクしている場面があるので、ここでも時間軸を合わせなければいけないのに、毎日即興で考えているお話展開でも辻褄が合わないような展開がないように考えなくてはならない……。


 何よりも一番困ったのが、ヒーローのノティスが最後までどういうキャラか、イメージが固まらず、そのままお話が完結するという物凄い仕上がり。(笑)

 別サイトで更新している際「ノティスが掴みどころ無くて、微妙」という感想を頂く事があったのですが、実は作者の方でも最後まで彼のキャラ像が確定しなかったんですよね……。


 その確定しなかった一番の要因部分が、ノティスの口調……。

 10歳も年上なので子供っぽい口調はさせられないと思いつつも、チャラい感じのキャラ設定だったので、『赤毛の伯爵令嬢』や『瞬殺された婚約破棄のその後の物語』(←アルファポリスさんから別タイトルで書籍化となり、なろうでは規約の関係で削除済)の大人びたヒーローのような堅苦しい口調にも出来ず……。

 なーんか中途半端な口調のキャラになってしまいました……。


 そんなノティスですが、一応作品内では三段階で読者様をハラハラさせる展開を担っていたキャラです。

 一段階目は、17年間も婚約者を放置していたヒロイン冷遇ヒーローの可能性。

 二段階目は、娼館通い好きの女癖が悪そうな浮気ヤローな可能性。

 三段回目は、主人公の体目当ての欲望爆発ヒーローの可能性。

(↑これは若干、該当している気がする……)


 ですが蓋を空けたら、女性恐怖症に近い深い傷を抱えながらも家族愛に飢えた嫁と子供達大好き夫だったという落ちのノティス。(笑)


 最終的には、寂しがりで重度な親バカキャラになってしまった彼ですが……。

 前半、彼を掴みどころがない(ミステリアスな)キャラで描くという部分は、二年半前のプロットから決まっていました。

 そして後半に彼が本当はどういう人間かが分かるという展開。

(途中でキャラ練りの甘さから、全く違うタイプに練り直しましたが)


 しかし、そんな彼は読者様だけなく、書き手の筆者にとっても最後まで掴みどころがないキャラでした……。もうね、キャラが定まらないというか、ブレブレのままお話が終わってしまったという感じでなんですよ。(苦笑)


 そしていつの間にか主人公のブローディアよりも、このお話の主人公みたいになっていたという彼。(笑)

 何だかんだ言って、最後はノティスが愛すべき家族を手に入れるまでの物語みたいになってしまったので、ある意味彼の方が主人公かも。(汗)


 でも今回、本当に執筆前のプロット作りの大切さを実感しました……。

 お話の展開考えながら同時に執筆って、筆者には無理です。(泣)

 まぁ、今回は更新開始した後だったので、尚更きつかったんですけれど。

 これが更新開始前だったら、もう一回ゆっくりプロットを練り直してから投稿すればいいので、こんな自転車操業的な更新にはならなかったんですけれどね……。


 それでもお話が一区切りしていない状態で一週間以上更新を空ける事を気にしてしまう作者なので、もうこれは仕方ないですよね……。

 でも諦めるよりも茨の道を選んだ自分の根性は、ちょっと褒めたい気分です。(笑)


 ちなみに今回、そんな即興更新をやっていた関係で、ただでさえ酷い誤字や変換ミスをいつもの5倍くらい多発しておりました……。

(えっ……? いつも酷いのにその5倍?)


 中でも同じ感じの変換ミスの指摘が本当多かったので、これに関してはもう注意するというレベルでは、対処出来ないと感じた今回……。

 中でも本当に多かったのが『頭の回転が速い』を『頭の回転が早い』と変換ミスしていた件でのご報告を頻繁に頂いていたので、もうこれは気を付けるだけでは無理だなと感じ、今後はこの『頭の回転が速い』という表現自体を極力使わない方向で行こうかと思っています……。


 要はその表現をしなければ、間違えない?(笑)

 極論的な発想ではありますが、そうでもしない限り多分、何回も間違えそうなので……。

 もう『早い』あるいは『速い』という漢字が自分の作品内に出て来たら別の表現に逃げるという極論対策!

 そうすれば絶対に変換ミスしないので。(笑)


 まぁ、これに関しては『頭が賢い』という表現は、代替えの類似表現が結構あるから出来る対策ですけれど……。

(『頭が切れる』とか『頭が冴える』とか『状況判断が素晴らしい』とか『機転が利く』『思考能力が優れている』とか?)


 今回これ以上に多く頂いていた『話す』という漢字については、『お話について』と『お話しさせて頂く』の等の『し』の送り仮名の有無ミスの指摘を作中内で、片っ端からご報告を受けてしまった件に関しては、もう気を付けるしかないのですが……。

 それでもトータル20件以上も送り名が表記ミスしているとなると、ちょっとなー。

(というか、この誤字報告上げてくれた方、絶対作品なんて楽しんで読めてない状態ですよね……)


 これに関しても今後気を付けても直せるようになれる自信が全くない……。

 この表現もなるべく使わない方向で何とか行けないかなーと思いつつも『お話がございまして』とか『○○が話している時に』とかで使用頻度高過ぎで無理そうですよねー……。


 そもそもこの『話す』って漢字、動詞にも名詞にもなるから、かなり厄介……。

 うわー。この漢字嫌いだわー……。

 それと同じで『窺う』と『伺う』も本当どっち使っていいか迷う事が多いので嫌いです……。

(元々漢字好きじゃない人間ですが、ますます嫌いになりそう……)


 もうこれらに関しては、無意識で使って変換ミス多発する事は目に見えているので、誤字報告来たら別の表現に変えて、なるべくこの漢字を使わないように自分に癖づけするしか対処法が思いつかないですね……。


 それに伴い、もう少し状態を表現出来る言葉のストックも増やさないと、今回凄く感じました……。

 何故ならこの作品の前半、驚いた時の表現がすぐに目ぇかっ開きまくりなんですよ……。(今から直していきますが……)

 もう話を進める為の執筆する事を優先してしまったので、いつもは拘っている状況描写表現に配慮する暇が無くて、自分が使いやすい表現を多発していたという状況。


 リア友からも「目をカッとさせてる表現多くない?」と指摘を頂きましたが……「うん。知ってる……。でも今は驚いた時のリアクション、細かく考えている余裕ないから完結後に読み返して直す……」という返事しか出来なかったという筆者。(泣)


 一応、読者様が作品を読まれた時にその場面が文字からでも容易に映像として想像しやすいような表現をするよう拘っている筆者ですが……。

 今回の日々追われるように即興執筆更新状態では、もうそのこだわりは、かなぐり捨てるしかなかった状況でした……。

 やっぱり執筆前のプロット作りって、本当大切だなーと痛感……。


 そんな即興執筆な作品をずっと追って読んでくださった読者様には、もう感謝の言葉しかございません。

 誤字や重複表現が多発していると思うので、かなり読みづらい文章だったかと思うので……。


 それでも最後までお付き合い頂き、更にこのあとがきまで足を運んでくださって、本当にありがとうございました!

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