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完結済作品のあとがき集  作者: もも野はち助
その他の恋愛ジャンル作品
10/17

【二人は常に手を繋ぐ】のあとがき

※こちらはハチ助の作品【二人は常に手を繋ぐ】のあとがきになります。

 ネタバレ要素あまり無いとは思いますが、作品を読まれないと分からない内容が多いです。

 『二人は常に手を繋ぐ』をお手に取って頂いただけでなく、このようなあとがきにまで足をお運びくださって、本当にありがとうございます。


 こちらの作品は、作者が読者側になっている時に読むのが一番好きな展開を全力で詰め込んだ作品になります。(笑)

 そもそも以前やっていた4コマ漫画創作の時に好んで考えていた展開のお話ですね。


『魔法設定あり』

『モンスター的な生き物登場』

『幼馴染恋愛』

『溺愛』


 この辺の要素がある作品が読者側の時の筆者の大好物作品です!(笑)

 ですが……これが書き手に回ると、なかなか手が出せない世界観になります。

 その一番の理由が、『魔法設定あり』と『モンスター的生き物』の存在。


 特に魔法設定ありの場合、その作品の世界観をガッツリ作り込まないと、後半になってお話の辻褄が合わなくなってきたりするので、手抜きが出来ない……。

 この作品だと、魔法設定ありの為にまずこの作品の舞台となっている『レムナリア王国』と言う国の歴史設定から作り込まなければなりません……。


 何でこの国だけ国民が魔法を使えるのか?

 使えない人間と使える人間の差は?

 強力な力である魔法が使えるのに何故他国へ侵略をしないのか。

 そもそも魔法が使える定義とは?

 魔法はどうやって発動しているのか?


 他にも設定をしっかりしなければいけない部分が、ボロボロ出てくるのですが……これを決めるのが本当に大変なんです……。

『魔法と言う存在は、何故この世界にあるのか』の定義から、世界観を考えなければならないので、それが、もぉ~面倒!


 次に『魔獣』の方ですが……。

 こっちは単純に種類を考えるのが、面倒くさい。(苦笑)

 この作品だと『フェイクドラゴン』『リザード系の飛行魔獣』『キメラもどき魔獣』『キラービー』『カオスドラゴン』等のRPGゲームに出てきそうな名前で、完全に筆者が適当に生み出した魔獣が出てきますが……。

 こんなチョロッと登場の魔獣でも、どのくらいの強さか、見た目の特徴や大きさはどうか、幼いリュカでも上級魔法なら倒せるレベルなのか、もうその辺を軽くですが、設定しなきゃなりません……。

 一匹出す度にそんなのいちいち決めてたらキリ無いわ!

 ハイファン作家様って、本当に凄いと思います……。


 そんな経緯で魔法設定やモンスター的な生き物が出てくるお話は、筆者はずっと書く事から逃げていました……。

 ですが、自分が読んで楽しいのは、やはりそういう設定がある話。

 ファンタジー感が強い作品って、やはり面白いんですよ!


 その他にもこの『魔獣』という存在がいる事で、作品内に意地の悪い登場人物を出さずに済むと言う部分にも今回注目して、この作品を考えました。


 筆者の異世界恋愛作品は、必ず腹黒そうな登場人物がほぼ登場します。(笑)

 特にヒーローは腹黒だったり俺様だったりする事が多く、たまーに作品がランキングとかに入ってたくさんの方々に読まれたりすると、よく裏掲示板とかで書かれるのが「この作者、ヒロインを冷遇するヒーローが好きなのかよ!」です。(苦笑)


 筆者の好むヒーローというのが、かなり執着愛が強いタイプなので、ヒロインの気持ちよりも自分の気持ちや欲求を優先してしまうキャラが多いんですよね……。

 そういうヒーローだと、ヒロインをお姫様のように扱う正統派な誠実ヒーロー好きな読者様にとっては、『不誠実ヒーロー』とか『冷遇ヒーロー』という扱いになるようです。(苦笑)


 ええ! 筆者は冷遇ヒーローによる無駄なすれ違い展開が大好きです!

 というか……正統派の誠実ヒーローって、筆者はどうしても書けません。

 だって、そんな完璧な人間いる訳ないじゃないですか……。

 しかも常に自分の好きな人の為に全身全霊で尽くすイケメン……。

 そうなると、そのヒーローは自身の自由な時間を全てその好きな女性の為だけ費やしている人生という事になります。

 そのあまりにも恋人に対して献身的過ぎる愛情表現の仕方が、筆者的には人間味が無く感じてしまい、「どうしてそこまで自分の時間を殆ど犠牲にしてまで相手に尽くし過ぎるの!?」となって、むしろその異常性が怖い……。


 なので筆者がスパダリ風のヒーローを書く時は、どうしても性格部分でポンコツな要素加えたり、我が強い部分を追加してしまいます。

 そもそもそんな至れり尽くせりな事を率先する完璧な男性なら、他の女性が群がります。

 他の女性が群がるという事は、そのヒーローは女性の扱い方とあしらい方に慣れており、自分がモテるという事もしっかり自覚しているはずです。


 そんな男性がたった一人の女性の為に献身的に尽くすかぁ?

 イケメンは自分がモテる事を知っているはずなので、女性を口説き落とす時は、ほぼ優位な立場で接してくるはず……。

 そう! ヒロインにアプローチする時は、まるで相手を弄ぶように反応を窺って、それを楽しみながら自分にハマらせるような落し方をするはず!(←偏見w)


 なのになろうで称賛される正統派ヒーローは、まるで従者のようにヒロインにひたすら献身的に尽くし、異常なまでの溺愛ぶりを発揮している事が多い……。

 いやー、異性からモテる事を熟知している人間は、こうはならない気がするんですよね……。

 むしろ、相手を虜にするぐらい試したり、煽ったり、揶揄ったりするはず。

 だって好かれやすいって事は拒絶されにくいという事なので、フツメンがやったらイラッとしてしまう事でもイケメンだと許してしまうというのが、人間の悲しい性かと……。(苦笑)

 よく女性の方でも「美人は何をやっても許される」という表現をされる事があると思いますが、それは男性でも同じ。

 「イケメンは何をやっても許される」と嫌味を言われやすい分、そのイケメン本人もその自分のメリットを熟知していると思います。

 そういう経緯で、現実ではありえない女性の理想だけで作られた誠実正統派ヒーロ―像に筆者が違和感を抱いてしまうんです……。


 それと同時にそういう正統派ヒーローというのは、絶対的危険分子によってヒロインがピンチに遭うような場面がないと、影が薄くなります……。


 例えば……なろうで大人気のドアマット環境の令嬢。

 家族・使用人に虐げられた所を権力と顔面力を振りかざしたスパダリヒーローが颯爽と現れ、ヒロインをその地獄から救い出してくれる。

 悪党やライバル令嬢に物理的危害を加えられそうになっているヒロインをそういうスパダリヒーローが、華麗に剣や体術、魔法で助けに来てくれる。

 そういう展開があれば、その正統派スパダリヒーローは目立ってカッコよく見えますが……でもその分、色々なヘイトも発生します……。


 ドアマット展開だと「ヒーロー気付くの遅くね? はよ気付けや!」「ヒロイン、何ですぐに相談しないんだよ……。こうなる前にもっと自分で何とか出来ただろ?」等など……。

 悪党に攫われる場合だと……「令嬢の癖に護衛も付けないで何やってんだ、このヒロイン!」や「狙われてんの分かってのに外出るなよ!」で、やはりヘイトが溜まる……。

 そもそもヒロインを完膚なきまでに傷付ける絶対的な悪に認定される発狂キャラを多く作品に出す事が、筆者には物凄く違和感がある。

 「何この作品、登場人物の6割は精神疾患抱えているの!?」です……。


 そんな時に便利なのがモンスター的生物!(笑)

 彼らに襲われる事は、もはや予測不能な交通事故に遭うレベル!

 なので誰にも落ち度がないけれど、ヒロインが絶対絶命なピンチになる!

 誰にもヘイトが溜まらないし、助けに来たヒーローも輝ける!(笑)

(ですが、そのモンスター的生物の設定を考えるのが面倒……)


 そういう展開がないと正統派スパダリヒーローは輝けないんですよね……。

 ただひたすら献身的に尽くしているだけだと、ものすっごい影の薄いヒーローになるんです。

 お話も何のメリハリもないので、スパダリヒーローとヒロインがただひたすらイチャイチャして話が流れるだけになるので、書いてる方も物足りない……。

 というか、最終的には自分が作ったキャラに対して「リア充爆発しろ……」と呟きたくなる。

 なのでこのお話は、筆者がずっと悩んでいた『多くの人に好かれやすいヒーローって、どんなだ?』に挑戦したお話なります。


 今回のヒーローであるリュカスですが、敢えて子供の頃から書く事によって、元々は魔法が使えないというダメな部分を最初に出してます。

 その後、ヒロインの存在のお陰で魔法が使えるようになる。

 そこからはスパダリ風街道まっしぐらですが、そのスパダリでいられるのは、ヒロインのロナが一緒でないとなれないという展開にしてます。

 それでも若さゆえの抜けている部分も付けたいと思い、後半は無自覚でロナを落しに掛かってる癖に気付けないで友人にツッコまれるという展開で、完璧ヒーローではないキャラ付けをしてます。


 最初から完璧という感じではないので、筆者的にも人間味があるように感じられますし、ヒロインがいる事で完璧になろうとするので、ある意味努力型のスパダリ風ヒーローです。

 そこに幼少期から仲良しという刷り込み的な感じでヒロイン大好きになっているので、なろうで大人気のヒロインを異常なほど溺愛するスパダリ風ヒーローでも、筆者にとってもそこまで違和感が出ないかなーという感じで彼は作られました。


 ようするに今回の作品は、筆者が納得出来る範囲での人間味あるヒーロー像と、読者様に好まれやすい理想の塊なヒーロー像をどこまで近づけて作れるかと言う部分に挑戦した作品になりますね……。

 多くの人に納得されやすいヒーロー作りの匙加減って、本当難しいです……。

 恐らく、人それぞれの恋愛経験とかで好みが違う所為なのかなー。

 その辺は本当、書き手からすると毎回悩まされる部分ですね……。

(そんな筆者は、なろうでは賛否両論になる俺様腹黒ヒーロー好きですがw)


 ですが、今のところリュカスに苦情がきていないので、恐らく読者様にも受け入れやすいヒーローになったのかなーと思います。(笑)

 でも後半、ちょっとガツガツしてセクハラ行動が目立ってましたけど。(苦笑)


 ロナリアに関しては、もう本当に素直であまり特徴のない子という感じです。

 ただ対人スキルは、かなり高いかと。(笑)

 その辺は、あまり他人に興味がなさそうなリュカスと対照的なキャラ付けをしました。

 彼女のすぐに誰とでも打ち解けられる特技は、本人は無自覚ですね。

 なので初等部の頃は、リュカスが「ロナは僕の親友なのに!」という感じで、クラスメイトに嫉妬心を抱いている事が多かったと思います。(苦笑)


 そして今回の作品は、メイン二人よりも個性的なキャラが多いのも特徴。

 二人の母達にその元恩師。(名前適当に付けすぎて猛反省キャラ……)

 二人の父も恐らく濃いキャラになるかと思いますし、リュカスの悪友でもあるエクトル殿下とライアン、ロナリアの親友のティアディーゼや、ちょこっとしか出ていないエレインとサイクスなんかも癖があったので、番外編で一話書けそうな気がします。(笑)


 とりあえず、二人の今後と二人の両親の過去話と第三王子達の話は、番外編で必ず追加しようとは思ってますので、もしお手に取る機会があれば、また楽しんで頂ければと現在準備中です。


 それでも本編だけで9万文字近くもあるお話だったので、けして短くはなかったと思いますので、ここまでお付き合い下さった読者様には、本当に大感謝!

 作品だけでなく、このあとがきまで足を運んでくださり、本当にありがとうございました!

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