表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/25

3話 極秘の宝物庫

そこは暗く、とても広い空間だった。

カツーン、カツーン、ガツガツガツガツ

二つの足音が聞こえる。

「はぁ・・く・・・はぁ」

20代後半ぐらいの男性が走っている。何かから逃げるように

「・・はぁ、これが、出口、か?」

ガタ。扉が開いた。

尚も男は走り続ける。さらに300mほど走ったところの路地でようやく止まり、壁に寄り掛かって休み始めた。

「はぁ、はぁ・・・あぶねえ。助かった・・・・」

誰もくる気配はない。

「まさかほんとに議事堂の下にあんな場所があるとは・・・」

が、しかし男の表情が一変する。

カツーン、カツーン

「!?」

男の後ろから人影が近付いてきた。

「逃亡出来ると思考したか?」

「な・・・んで・・・」

その人影はどんどん近寄ってくる

「貴様は其処で何を観た?」

「っく、まだ使いたくはなかったが、くらいやがれ!」

男はあるポケットからとりだした試験管を投げつける

「何だ?此れは?とても痛みとは思えんな」

「嘘・・・・だろ?なんでてめぇみてえなぶっ飛んだやつが持ってねえんだよ・・・」

「貴様、抗うか・・・愚かな」

「なんでてめぇらみたいなもんがいるんだよ・・・」

「其れが任務。貴様を滅する。」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


その人影は立ち去る。

そいつは、蒼い服装で背中にⅢと刻まれていた。



そしてそれを見ていた人物が一人。

「こんなに簡単に手に入るとはな・・・ッククク。」

だがそんな声も、闇に消えていってしまった。



「で、どっから話そうか」

場所はここ、茜の某アジト

絶賛会議中である。

「そうですねぇ、まずはあのウイルスの特性について教えておきましょう。」

「特性?」

「ええ、まずウイルスの名前、まだ研究中だったので詳しくは付けてないようですが、正式には試作マッドレイス193という名前なようです」

「狂った幽霊、ねぇ」

「物騒な名前だね。最初からそういうものを作ろうとしていたの?」

「ええ、もちろん。ここで重要なのが、<本>に反応するということですね」

「なんだと?そんなことできるのか?」

「ええ、通常原書からは力が強大すぎるためにほっといても力のオーラのようなもの、ノトフィールが放出されます。」

「それがどうした?」

「マッドレイス193はこれに反応するんですよ・・・」

「・・・・・は?」

「そんなことが・・・?」

「作った本人でさえ予測できなかった、たまたまの出来事でそんなものが出来てしまった。最初は防衛用に作ろうとしていたものがですね。」

「防衛用でマッドレイスかよ。」

「ええ、しかも<本>に反応するということは所持者にも反応するということ。しかも反応したが最後強烈な拒絶反応がおきて、肉体が砕け散ります。このウイルスを作ってしまったとき、一緒に研究していた原書所持者がそうなりました」

「・・・まじかよ」

「ドクターが隠していたことってこのこと?」

「・・・あのクソジジイが」

辰也は席を立つ

「ちょっくら電話してくる」

「ええどうぞ」

「僕は待ってるよ」

「おう」





プルルルルルル、ガチャ

「もしもし?」

「のんきにもしもしとか言ってんじゃねえよ!!」

「なんじゃそんなにでっかい声を出しおって」

「あのウイルスの性質、てめえでたらめいいやがったな」

「・・・・・しったか、まあいずれそうなるとおもったが」

「なんではじめから言わんのかな?あんたは!」

「言ったら仕事引き受けたか?」

「もちろん引き受けなかった!!」

「・・・はぁ。わしも忙しいんできるぞ。」

「あ、おいちょっと」

ツーツーツー

「ちくしょおが!まじはったおすぞあのじじい!!!」




「あーすいません戻りました。」

「ではさっそく本題に戻りましょう」

改めて3人とも席に着く。

「犯人の居場所はわかんのか?」

「残念ながら・・・しかし次に起こそうとする行動と身元はわかります。」

「へぇ、それって?」

「本名、千江野悠馬。ある男を殺そうとしてるみたいですね」

「その男って、原書持ってるの?」

「ええ、爆発の書を」

「・・・ヤツか」

「ご存知ですか?」

「まあな。でもなんで殺そうと?」

「親友を殺されたらしいですよ?その親友が爆発の書を持っていたようですね。」

「なるほど、そういうことか。で、次に何をするつもりなんだ?」

「議事堂の下に何があるかご存知ですか?」

「しらないよ。一体何が?」

「極秘科学原書保管庫」

「・・・なんだと、まさかそこにあらゆる<本>が?」

「ええ、そのとおりです。そして、そこに一度<ノーベル>が来たらしいのです」

「ヤツを追って、くると?」

「ええ。その可能性が高いですね。」

「でも議事堂の極秘ってことは、やつらがいるんじゃ・・・」

「ええ、いますね。」

「じゃあ無理か・・・」

「一体何を?そこであなたたちの出番じゃないですか」

・・・・・・・・・・・

「はあ!!??」

感想とか大募集してます!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ