3話 思わぬ再開
ガム食べる?あ、ごめん。今のが最後だったみたい
--藤木コウタ--
昨日のあの爆発事件は公にはならず、おおごとにはならなかった。
異能力を使われた事件など、一般人に知れ渡れば大変なことになってしまう。事情を知ってる政府のお偉い方が直々に対処したらしい。
「ちょっとお財布が危なくなってきたよ?」
「襲撃で失うものは命ではなくお金ってことだね」
二人は修理し終わった部屋の中。
「それにしてもうまくおさまったよなぁ。昨日の事件。」
「まああんなことが広まったら人々がパニック起こしちゃうよ。」
「一応科学にのっとってるんだけどな」
「・・・まあ、そうなんだよね。いや、違う。あれは科学現象と呼べるのかな?」
「そこは悩まなくていい。」
「いやでもしっくりこないんだよね」
辰也が腰を上げた。
「そんなことより買い出しに行こうぜ。」
「うん」
二人はマンションを出る。
場所はここから徒歩10分程度のところ。
「よく俺たち追い出されないよな、このマンション」
「あ、それはすごい思う」
少し歩いたところで辰也が何かを拾った。
「お、100円だ。よし、交番行くぞ、届けるぜ。」
「辰也君てそういうところはきちっとしてるんだよね。」
「落とし主が今頃困ってるかもしれないだろ?」
「100円でそれはないと思うよ」
「いいから届けるんだよ」
「はいはい」
進路変更して交番へ向かう二人。その時、雄也が誰かにぶつかった。帽子をかぶっていて顔がよく見えない。
「あ、申し訳ないです」
「いえ、すいませんこちらこそ」
「びっくりしたー。また雄也が不良に絡まれたと思ったぜ」
「なんだって?」
「いや何も」
「すいませんでした。それでは」
雄也があやまり、二人がその場を去ろうとしたその時、
「ちょっと待って!」
不意に声がかかった。
「え?」「ん?」
「どうかしました?」
雄也が首をかしげる。
「海羽、雄也君?」
「ん?雄也知りあい?」
「えーと、もしかして、野田隆弘君?」
「よかった。覚えててくれたんだ。」
そう言って帽子をとる。
「雄也、この人は?」
「高校時代の友達だよ。あんまり僕他の人とかかわり持ってなかったんだけど、野田君とは割としゃべってたんだ。」
「へー。どうも、雄也の友人の六条です。よろしく」
「よろしくです。でも久しぶりだね、どこかへ行くところだったの?」
「うん。交番に100円を届けに」
「え?・・・すごい親切だね」
驚きに顔をかえる。
「少しお茶でもしたいな。今からできるかな?」
「ごめん。今金銭的余裕が・・・」
「スマン雄也」
「ああ。じゃあまた今度ゆっくりはなそう。それじゃあ」
「うん、それじゃあ。」
そう言って野田はそこを去った。
「久しぶりだなぁ」
ふと雄也は辰也が難しい顔をしてることに気付いた。
「?どうしたの辰也君?」
「いや、・・・なんでもない」
すぐ、いつも通りの辰也に戻った。
雄也はそれ以上気にはしなかった。
投稿遅くてすいません(泣)