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眠れるオペラあとがき

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 こんにちはこんばんは、おはようございます。

 書いてる途中で訳あって改名しました、実アラズあらため夢浮橋(ゆめの/うきはし)です。


 まずはここまで読んでくださった方に感謝申し上げます。

 勢いとキャラ萌えだけで走り出して迷走を極めた本作にここまでお付き合いいただき……いた……いただけた人なんて存在するのか……?

 いや、いるという体で話を進めましょう。


 本編の前にあとがき読んじゃうタイプの方もいるかもしれませんが、ネタバレ配慮とかはしませんのでご了承ください。





 *眠れるオペラ ができたわけ


 もともとは遥か昔、……それはもう十五年くらい前、アホで呑気で世間知らずだった私と当時の友人たちで、とくに理由なくキャラクターだけを作りました。話とか考えてなかったし、設定なんてあってないようなものだった。


 決まってるのは男の子ふたりと女の子ひとり、デザイナーベビーの天才児っていうことだけ。

 ちなみに当時友人A(ヒナトの原案を考えた子)は某機動戦士ロボットアニメにハマっていたので、デザイナーベビーがどうたらとかはそのへんの影響だったんだろうと思います。私は嬉々として男子に眼帯を着けさせるだけの中二病患者でした。


 それがヒナト、ソーヤ、ワタリの原型です。

 ぶっちゃけ外見以外はほとんど何も継承してませんが、それでもオリジナルは彼らです。


 それから何年も経ち、もうその中に交流が残っている面子はいません。当時のらくがきやメモもほとんど残っていない状況で、彼らのビジュアルだけが私の中に鮮烈に残っていました。

 で、ある日気まぐれに、昔作ったキャラにストーリーをつけるならこんな感じ、という遊びで考えたのがこの物語の大筋です。


 しょせんはド文系の妄想。しかも生物が特別得意だったわけではない。

 当然生理学や医学など微塵も知らない。

 そんなやつが空想科学小説に挑戦していいのか?許されるのか?怒られないか?と思いつつも、一旦愛着が湧いてしまうと忘れることができず、ある日暴走するままに投稿ボタンを押してしまった。


 で、始めたからにはエタってはいけない、完結させなければならない、という私のポリシーに基づいて、ときに転んで立ち止まってえずいてしゃがみながら、ここまで這ってまいりました。


 ……終われた……よかった……もうゴールしていいよね……いや、したんだよね……。




 *ソアたちはみんなどっかおかしい


 第一班の三人からスタートして、あとから追加した他のメンバーは全員私が考えた子たちです。

 誰をどういう流れで造ったかはもう記憶にありませんが、休載期間にプロットを整理しなおしたりして、一部でかなり初期設定からの変化がありました。

 その最たるものっていうか最大の被害者がリクウです。


 彼はもともと「みんなのお兄さんポジション」「真面目で頼れるけどメイカにはめっぽう弱い」みたいな親しめる系の距離が近いキャラクターになるはずでした。

 最初のヒナトとタニラの喧嘩を諫めてるときなんかは完全にそのイメージです。


 それがオペラやワタリの設定を見直しているうちに、どうしても彼の親が必要になった。

 ソアだからもう死んでしまったことにしてもいいけれど、死者が相手では、ワタリが決着をつけられないのではないか。

 彼の憎悪や悲嘆を受け止める肉体を持った相手として、ソーヤだけは絶対に相応しくない。でもユウラとも親しくはないし、エイワも違う。ニノりんは論外。

 相手は大人でないといけないし、ただの人間よりソアであるほうが好ましい。


 大人のソアはリクウとメイカしかいない、彼らは初期設定から元恋人同士。これはもうこの関係を利用するしかない。

 というわけで、ああいうことになりました。

 リクウもメイカも途中から背負わせる業を増やしてごめんね。これも作者の愛だよ。


 いつかワタリが息子としてメイカに会いに行く日がきたらいいなあ、とは思っています。大筋から離れて蛇足になるので本編ではカットしましたが。




 *ラボの職員には名前がない


 最初はつけようかと思いましたが、これはあくまでソアとオペラの物語で、職員たちは顔のないエキストラにすぎないので、省きました。

 結局研究所そのものの目的とか資金源とかの説明を出さなかったのも同じ理由です。

 この話の主人公がサイネだったらそこに触れないわけにはいかないんですが、あくまでこれはヒナトの物語なので、しかもヒナトがそこにまったく興味を持ってくれないので、最後まで流して終わりました。


 ちなみに大ボスは国で、ちらっと出てきたお偉いさんはニュースに顔名前が載るレベルの官僚だったりします。

 ただし研究所の存在自体は国家機密で一般国民には知らされていません。

 つまりこの話、設定次第ではスパイものとかにもなりえました。戸籍上存在しない超エリートを国が秘密裡に育てて管理している話だからね。

 外見が国籍バラバラなのもそうやって外国に潜入させるための布石だったとかそうじゃないとか。


 ……いやそのまあ、そっち方面の設定はそんなに考えてないです。内内でこぢんまり終わらせたかったので。




 *天才児?


 書いてる人間が常人系アホなのに天才児なんて書けるわけないじゃないですか。

 天才の会話なんてわかるかよ。




 *ユウラきもい


 奴はサイネ以外には何言われても何も感じないし、サイネに言われたらそれはそれでご褒美とまではいかないけど楽しめる可能性のほうが高いから何言っても無駄。あいつはやばい。

 無駄に面が良くてクールで内面くっそ気持ち悪い。最高じゃない? 現実にいたら無理だけど。

 私がサイネの立場だったら一週間持たずに発狂する自信ある。まじこんな男無理。なのでサイネもまともそうに見えてかなりやばい女だと思います。あいつらやばい。


 サイネは色黒で目力強くて気も強くてツンデレでドライでナイーブという私の性癖を煮凝りにしたような存在でマジもう彼女の頭のてっぺんから爪先まで愛してます。

 私がやばいやつだった。もしかするとユウラって私の分身なのかしら。ありうる。




 *アツキこわい


 病み病みおねえちゃん×ツンデレ人見知りショタ。誰が何と言おうとおねショタ。

 ニノリが後半になってヒナトにやや懐きかけてたかのような描写がありますが、単に普段から自分が愛想悪すぎて他の班の人からも愛想よく挨拶されたことなかったニノリが初めて満面の笑みで対応されたのがヒナトだったので、珍しい経験として彼の中に強く残っただけです。

 アツキという壁がなかったらそこから何か発展した可能性もなくはなかったかもしれないけれど。




 *般若系女子とニコニコ腰巾着


 作話中、タニラとエイワを私はこう呼んでいた。ひどい。

 フラグを立てるかどうか悩んで結局自然に任せておいたら何も立たなかった。というかタニラを無理にエイワに振り向かせるなんてできなかったし、やる必要もない。エイワもたぶんそれは求めてない。


 あるいはここから何年もかけて、何かを育てていくかもしれない。

 休眠を終えて、ソーヤという壁がなくなってから、やっと向き合えたようなものなので。




 *ミチル


 ミチルは結局怒り続けることに疲れ、他の方法で自分を慰めることにした結果、いろんな人から「ありがとう」と言われること、という超絶健全な道を見いだせたそうです。

 彼女がワタリに求めていたのは「ごめんね」じゃない、という次点でもう、誰から謝罪を引き出しても満足できないことはすでに証明されていたし。


 実のところヒナトと根っこは同じで、ミチルは隔離されるという強烈な経験でもって「私の存在は不必要、むしろ邪魔、害悪」という「拒まれる恐怖」が強く根付いてしまった。

 だから本当は誰より承認を欲していたんですね。

 「ごめんね」にそのニュアンスはないし、まして「僕がいなくてもいいように」なんて突き放されたようなものなので、だから爆発した。


 じつはプロットはヒナトが消えるまでしか用意がなく(最初は彼女が死んで終わりの投げ捨てバッドエンドだった)、その後の展開はすべてアドリブだったので、ミチルの救済をしなきゃならんと気付いたときは頭を抱えました。

 そんなつもりなかったからそのための役者がいないし、そもそも↑のミチルのトラウマや潜在願望のことをちゃんと考えてなかったという。作者はクズかな?


 タニラが名乗り出てくれたときは泣いた。やっぱタニラは女神。エイワは正しい。

 (アツキの項で触れたニノリの話もアドリブで、これはアツキに仲介を頼んでニノリに引き受けてもらいました。サンキュー病み病みおねえちゃん)




 *ワタリ


 最初はただ腹黒ってだけの設定だったのに、それがどうしてこんなことになったのか私にもよくわからないんですが、ある意味彼がこの話の影の主人公だと思います。いやむしろヒロインか。

 眼帯の理由は最後まで明かされませんでしたが、だってもともと眼帯キャラってだけしか設定がなかったからね。適当だよ考えたとき中坊だもん。

 一応後付けぼんやり裏設定として、出産時のトラブル(予定外の麻酔を使った原因)の後遺症ということにしています。




 *闇深女救済願望


 私の性癖。

 ヒナトはそこまで闇深と思ってなかったのに最後にいきなり思い出したように爆発しておかげで文字数が予定よりも3000字くらい増えた。最終回拡大スペシャルということで許してください。


 書いてる人間は今でこそ呑気で自由なアホですが、学生時代~就活失敗悲しみの既卒ニートあたりは膿みに膿んでました。

 そのうえ実家にパーソナリティ障害としか思えない人間がいるので元から自尊感情は底辺をさまよい、なんとかバイトから契約社員になったあとも職場の空気と合わずに病みかけて、一時期の口癖は「なんで生まれてきたんだろう」「存在自体が人の邪魔だから死んだほうが有益なのでは」とかいうレベルでした。

 隙あらば自分語りすまない。


 なんていうか、つまりはそういう昔の私を救うために小説を書いているふしがあります。とくに最近は。

 私は愛想がよくなかったのでヒナトのような愛されキャラとして身を立てる方向は無理だったけど。


 でも、世の中いろんな人がいて、生きるのがつらい人が大勢いて、抱えている痛みはそれぞれで異なる。

 なので、報われるパターンも色んな形があっていいと思う。辛ければそこから逃げたっていい。


 ミチルのように周りのすべてを攻撃しても、最初はそれでもいいと思う。

 だけどそれを続けるのは絶対にしんどい。人を攻撃するとき、自分自身も絶対に傷ついているから。

 だから途中で休憩して、攻撃する以外の方法を探してみてください。


 ひとりで辛ければ誰かに話せばいい。話す相手なんていないって思っても、いのちの電話とかカウンセリングとかいろいろ手段はあるので。


 私は一時期ハロワの障害者求人関係のとこのカウンセラーさんにお世話になりました。

 病んでた時期に発達障害を疑って、結局グレーだし手帳を申請する必要はないという結論にいたりましたが、予約さえすればそんな宙ぶらりんな奴の話を聞いてくれた。しかも無料で。神かよ。

 隙あらば自ry




 *ソーヤ


 今更だけど私、俺様系ヒーローまじで苦手なんですよ。

 苦手すぎて一度メンタル殺すために選んだまである。でもやっぱ動かしてるとかわいくなるね。


 執筆中に相談に乗ってくれていた友人が後半のやつれた彼を見て「ソーヤくんが俺様だったころが懐かしいよ……最後はまた元気にヒナトを振り回してほしい」って言ってくれたのもいい思い出です。

 この作品のキャラ全員に言えることだけど、こいつも絶対に現実で遭遇したくない。




 *終わりが見えないのでこのへんで〆


 さんざん語ったのでこれ以上は何も言うまい。

 ご愛読ありがとうございました。夢浮橋の次回作にご期待ください。笑



 ちなみに次の作品は短めで、スチームパンク風というか十九世紀末ロンドン風の架空の街を舞台にオートマータ的な人形たちが活躍するアクション?ホラー?ミステリ?……ちょっとジャンルが迷子ですけどなんかそんな感じのやつです!

 で、その次にまた長編で、天使と悪魔と傭兵と聖女と脱獄囚と聖職者の血みどろラブコメ剣戟アクションダークファンタジーを持ってまいりますので、ご興味ある方はぜひ。

 ※予告は仮のものです。実際の作品とは異なる場合があります。



 →らくがきまとめ

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