未知の世界。
「ん………。んん……?」
頭がガンガンして……、クラクラする……。
ここは……?
「清水さぁん!目覚めました?朝食ですよっ!!」
ナース服を着た看護婦さんが明るく部屋に入ってきた。
「ここ………。病院?」
全然自分のおかれている状況がわかんなかった。
「そうですよ。かなりすごい事故だったのに元気そうでよかった。後遺症もないみたいね!!」
すごい事故??
土手から落ちたのが……??
何かが噛み合っていなかった。
「二、三日で退院できますから。」
「はぁ……そうですか。」
「じゃ失礼します。」
看護婦は病室からでていった。
「あぁ〜〜何がなんだかわかんねぇ〜!!」
すごい事故?
けっこうひどかったんだ………。
俺……。
後頭部打ったからなぁ〜……。
でも助かってよかった。
「タバコ吸いにいこっと」
あんまり考えないようにした。
「タバコ……。どこだ………?」
カバンの中か?
カバンの中を探した。
あった!
その時僕に衝撃が走った。
「LARK?タバコが違う。」
僕がいつも吸っているのはJPSというタバコで真っ黒のパッケージのタバコだ。
なかなかくせのあるタバコでそのくせが好きだった。
「なんでLARK?」
………………まっ……いっか。
あんまり考えたくなかった。
今はとにかくタバコが吸いたかった。
「屋上………、吸えるかな?」
屋上に行くことにした。
足が痛い……。
足も怪我したんだ。
僕は足を引きずりながら屋上に行った。
屋上は広かった。ところどころで話しをしている人がいる。
僕はタバコに火をつけて吸い始めた。
心が落ち着く……。
外は肌寒いけど、太陽がまぶしくて暖かかった。
僕は大変なことに気付いた。
「あぁぁ!!俺停学中じゃん!」
家にいなかったら退学だ!担任の言葉が頭をよぎる。
どうしよぅ……………………………。
後で親がくると思うし、その時聞こっと。
「とりあえず病室に戻るか。」
僕は病室に戻った。
「暇だぁ〜〜。」
最近いいことないなぁ〜〜って思っていたら、
ピロピロピロピロ!!
聞いたことのない音が鳴った。
僕のカバンの中から鳴っている。
「携帯?」
慌てながら音の発信源を探す。
………あった。
「…………。何この携帯。」
見たことのない携帯が鳴っていた。
そして音が止まった。
新着メール一件
「メールか……。」
携帯を開けた。
『11月17日9:03』
「11月17日??」
俺がバイク事故したのは12月上旬のはず……。
なんで………?
訳わからん
何が起こってる?
僕はパニックになりながらも、メールを開いた。
『大塚真弓』
大塚真弓?…………?なんで?
大塚真弓は同じバイトの女子高生だ。
あまり話したことがなくて、よくわかんない。
なんで大塚が俺のアドレスを?
とりあえずメールを開けた。
『大丈夫??』
はぁ??………………………考えてもわかんないことは聞くしかない。
僕はメールをうった。
『大塚ってファーストフードの大塚だろ?なんで俺のアドレス知ってるの?』
このメールを返したことが今後僕の道を大きく変えることになる。
どうも天龍です!!最近暇で暇で……。だからもう一つ連載を始めることに今自分の中で勝手に……そして華麗に……?決めました。そっちもよろしくぅ。