小ネギ
先日小ネギを購入した。
一束99円。昨今、物価高が止まらずそれですら都内では安い方。
一人暮らしを始めた十数年前からしたら悲しみは禁じ得ない。
小ネギ、所謂『万能ネギ』は料理の中では贅沢品に分類されると思う。
メインにはならない。
けれどかかっていると嬉しい。外食でかけ放題ならとんでもなく嬉しい。
そう言ったものだと思う。
白ネギも似てはいるがやはりサイズ差か彼はメインになれるのだ。
もちろん小ネギも料理次第ではメイン級になれはするがそれは誰かと手を組んだときだけだ。単品のみだと私が知る中ではない。
縁の下の力持ち。影の主役。
サポートに回ればこれほど力を発揮できる。
そんな小ネギは、切り刻みレンジで作るつくねに散らした。
鶏ムネのミンチに水抜きした豆腐、みじん切りの水煮レンコンを混ぜ、ポリ袋で揉み込む。
塩とおろし生姜、片栗粉、卵も追加してさらにもむ。
それを耐熱容器に入れて、しょうゆ、砂糖、みりんを混ぜてかける。
あとはレンジで火が通るまで待つだけ。
醤油の良い香りが届く。
ふわふわつくねの完成だ。
そしてここで例の物で最後の仕上げ。
茶色に緑がとても映える。
たったこれだけで料理の格が一つは上がる。
さて食べた後にも一つの楽しみ。
取っておいた小ネギの根をペットボトルを切って作った簡易容器の底にキッチンペーパー、水を入れて根をつける。
あとは毎日水を入れ替えるだけ。
一日、一日、伸びていく。
花のように色気はないが家庭菜園よりさらに簡単に出来るコレは成長を楽しむ人にとっては娯楽になるだろう。
部屋に緑があると楽しい。
友人に言わせれば生活感や貧乏くさいらしいが節約というよりただ楽しいのだから良いだろう。
水を替えるだけで成長し、尚且つ実際に食べれる。
あえて言うなら楽しめる期間は短いのだが、使ったものの処分は簡単だ。
昔はキッチン近くに置いていたが今ではベットから見える位置にあえて移動させた。
揺れる小ネギはそろそろ収穫の頃合いか。
今日は何を彩ってもらおうか。




