廃墟にやってきた。 1
俺たち4人はT市に到着した。
活気がなく、薄暗い街だ。
この話に登場する地名や人物名、エピソードは全て架空のものです。
俺たち4人はT駅に集まった。
T市は人口が多く、大きな都市であるのにもかかわらず、活気がなく薄暗いし、この街にいるとなぜか寒気がする。
Y「さ、はやくT廃墟に行こうぜ!」
M「え、あの山に登るの?疲れるから嫌だなあ、だれかおんぶして連れてってくれない?」
俺「仕方ないなあ。」
俺はMをおんぶして山に登る羽目になった。
Mは少し幼稚な面のある人で、疲れるのが嫌いだ。
H「本当に大丈夫なのか?いくら足が速いといっても、あのT廃墟に行くんだし...」
俺「大丈夫だって、心配するなよ笑」
Hはすこし怖がりな人で、よくこうしてビビっては俺たちに無理矢理心霊スポットに連れ出されている。
それに、俺たち4人は幽霊なんて見たことが無いし、大丈夫だろうと思ってた。
T山の麓までやってきた。
1度、昼にここへ来たことがあるのだが、小さな神社があって、月に1度お祭りがあり沢山の人で賑わっていた。
祭りの名前は、T祭りだった。
しかし、夜中にここへ来てみると不気味な感じがして少し肌寒い。人は誰もいない。
懐中電灯を持ってきていてよかった。
俺はMを背負っているので周りの環境にあまり意識を向けることができなかったのだが、Yはいつものようにビビっていたのを覚えている。
そして、俺たちはT山の頂上にある廃墟を目指して歩みを進めていった...