表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<16万PV達成>おっさん冒険者+レベル5  作者: 四季山 紅葉
第十五章:対決! 永遠の黄金船(エルドラド)
121/158

冒険者+5:おっさんVS永遠の黄金船(2)

「……なにかしてしまったか?」


 私は店主に再度、問いかけてみた。


 ハッキリ言って心当たりはない。


 エリク草を採りに行く前だって、普通に買い物した場所だ。


 店主も無事に帰って来いと言ってくれたのに、この数日間で何があったんだ。


「いや……あんたが悪い訳じゃないんだ。永遠の黄金船(エルドラド)が……」


「永遠の黄金船……? そういうことか」


 私は顔を下へ向ける店主の言葉を聞き、納得した。


 依頼した冒険者を襲撃。


 そして私がした訳じゃないが、死者も出ている。


 やはり永遠の黄金船も黙っていられなかったか。


「私に売れば、取引しないと言われたのかい?」


「いや……そんな簡単な話じゃないんだ。寧ろ、取引停止は我々商人側から連中に言っていたぐらいだ」


「商人側から?」


 そう言えばクロノから前、教えてもらったな。


 永遠の黄金船の現ギルド長クシル。

――彼女のやり方は先代とは真逆で、古株のギルド員や商人達から嫌われていると。


 しかし、そうなると分からないことが増えるな。


 一体、何に対しての脅しで彼等は怯えているんだ?


「なら、一体何に対しての脅しを受けているんだ? 場合によれば力を貸すさ」 


「……そこの窓から外を見てくれ。慎重にな」


 顔を一切動かさず、下を見たままの店主。


 彼の言葉を聞き、私は慎重に窓の方を見た。


 すると、外の建物や柱の影に数人の男達がいた。


 私は慎重に更に詳しく観察すると、彼等の服に遠目でも分かる黄金船のギルド紋があった。


「永遠の黄金船のギルド員か……?」


「あぁ……店を監視しているのさ。ギルド長がクシルになってから、ずっとだ……反抗的な態度の商人達が妙な真似をすると、私達や店に害を加えるんだ」


「そして……今度は私か。永遠の黄金船と揉めた私に物を売れば、ただじゃおかないと」


 私の言葉に、店主は外の連中にバレないように黙って頷いた。


「本当ならこんな脅しに屈することはなかった……バサカ達が死んで、脅し担当の連中が消えたから、私達も『永遠の黄金船』と縁切りしようとしていたんだ」


「じゃあ、どうして?」


「今の脅しの連中は《《普通じゃない》》んだ。話によると、異形な姿になるって話だ」


「異形……? スキルか何かですか?」


 私の言葉に店主は首を振った。


「いや……スキルとは別物と聞いた。腕が蟹の様になったり、肉体が魔物みたいになるって話だ」 


「肉体が魔物……?」


――まさか魔人化?


 店主の言葉を聞いた私の脳裏に、始高天の魔人化が過った。


 魔物の力を使える人間――魔人。


 そういえば前に戦った道化師――奴は魔人化の薬を持っていたな。


 まさか、永遠の黄金船がそれを手に入れたのか?


「大体、分かったよ。すまなかった、これ以上、私がいると迷惑をかけそうだ」


「いや……謝るのは私だ。すまないルイス……得意さんのアンタにこんな対応を。――気を付けてくれ、王都中の商人の大半が私と同じ状況だ」


「ってことは、まとも王都で買い物はできないか。――ありがとう、落ち着いたらまた来るよ」


 そう言って店を出る私を、店主は申し訳なく頭を下げてくれた。


 そして店を出た私は周囲を見ると、先程までいた者達の気配がなかった。


「……手練れだな」


 微かな気配しか感じさせない。間違いなくその道のプロだ。

 

 バサカ達と同じとは思えない連中に、私は『永遠の黄金船』の本気を感じ取った。


 しかし物資が補給できないのは辛いが、こっちにだって繋がりはある。


 ミアは忙しそうだが、クロノ、レイ、小太郎達。

 そしてエリア達――騎士団にも相談してみよう。


 最悪、フレイちゃんに手紙を出して<グリーンスノー>から、物資を送ってもらうのも手だな。


 私はそう考えると、その場から離れてクロノ達やエリア達。

 そしてフレイちゃんに手紙を書く為、その場を跡にするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ