パーティ名
神が帰った後、俺はトレディアに聞く。
「お前、転生者か?」
さっき神は才能をトレディアにも与えたと言ったからな。
トレディアは頷く。
「僕がもらった才能は魔的剣士の才能。魔術と剣術、どちらも莞爾くんやアレスさんには片方だけだとかてないけど、合わせ技なら一番バランスがいいらしい。」
なるほどやはり転生者か。
次に俺はどこからきたのか聞く。
「ええとね、西暦で、1937年のソビエト社会主義共和国連邦からだよ。」
1937年というとソ連ではヨシフ・スターリンによる大粛清が行われてた時期だ。
彼女もそれでシベリアに行った後亡くなってしまったらしい。
なんとなく重い空気の中俺たちは寝た。
と言っても交代で見張り役がいたが....
翌朝、アレスが言う。
「そういや、パーティ名はどうするの?」
確かに。
何も決めてなかった。
やはり異世界なら厨二病っぽくいくか....
なんて悩んでると莞爾が口を開く
「なんとなくかっこいいってだけだけど『震電』なんてどうかな」
「それどう言う意味?」
「どういう意味ですか?」
そりゃそうだ、アレスもトレディアも漢字は知らない。
「雷さえ震えさせるって意味なんですけど....」
「いいじゃない!」
アレスは2つ返事でOKした。
「いいと思います」
トレディアもだ。
「いいと思うよ」
最も雷はそもそも震えてるように進む気はするが....
というか、震電という単語の意味は雷と稲妻という意味だった気が.....
てことで無事パーティ名が決まった。
「さて、それじゃライナット王国に行きますか!」