表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軍事愛好家の転生記  作者: エアアンテーク
駆け出し未満
5/64

はじめの一歩

「お前ら、合格だ。」

 ヤルタが突拍子もなく言う。

「え、でも俺たち負けましたよ。」

「なんだお前ら、俺たちに勝つ気だったのか?」 

勿論だ、勝たなきゃ合格にはならないだろう、普通。

 「俺はお前らが勝てるなんて思ってない。これでも、世界3パーティの1つなんだぜ?」

よくはわからないが凄そうだ。でもまぁ、合格なら結果オーライだろうか。


 次の日


 「ヤルタさん。今までありがとうございました。必ずこのご恩はお返しします」

 「おう。おまえらまだ5級パーティだろうけど多分3級くらいの実力はあるぜ。だから自信持ってこの先いけよー!あと恩返しは期待せずに待っとくわ。」



別れを惜しみながらも俺たちはヤルタさんたちに別れを告げいざギルドに向かう。

 やっぱクエストを受けるのが異世界転生のお決まりだろう。


 早速ギルドの看板を見てみるといろんな依頼がある。

 と言っても5級の俺らに受けられるのは雑務全般だが....


そんな中で1つ面白そうなのを見つける。

 ライナット王国に子供を送り届けるというものだ。

 ライナット王国はここからそこそこ距離がある。

 いい冒険になるだろう。


 俺らは早速その依頼をうける。

 なんでも子供は乗る馬車を間違えたらしい。

 いつの時代も乗り間違いはあるのだな。



 名前を聞いてみると、その子はロースターと名乗った。

 年齢は7歳くらいだろうか。

 幼くて可愛い。

 いや、もちろんロリコンとかではなくて。


 「ライナット王国までよろしくお願いします。」


 めちゃくちゃちゃんとしてる。

 これなら俺らの馬車の中で暴れることもないだろう。

 俺等の馬車というのはヤルタさんから行くときにもらったんだ。

 この世界のクルマ的存在をもらえたのはでかい。

 とりあえずこいつをシルビアと名付けておいた。

 特にふかい意味はない。

 なんとなく異世界っぽいだろ。


 「もしかして、ライナット王国に行くのかい?」


 後ろから話しかけられた。

 見た目は....12歳か13歳くらいだろうか。

 ただでっかい角みたいなものがある。

 黒くて、まるで魔王みたいな角だ。

 多分前世基準なら小中学生あたりだろう。


 「僕もパーティに入れてくれないかな。ぼくはこれでも3級魔的剣士なんだ!」


 正直めちゃくちゃほしい。

 このパーティは魔術師と討伐者(と言いながらの銃手)という後方支援が2人もいるのに近接が聖的剣士1人というバランスの悪いパーティだ。

 前衛が入るのはめちゃくちゃありがたい。


 が、相手は子供だ。


 「じゃあ、君が大人になったらいいよ」

 「僕は大人だよ!」




 話を聞くと、なんでも彼女は魔族に分類されるらしい。

 魔族にも色々いるらしいく、歳を取っても見た目があまり変化しない種族らしい。



 ちなみに中身はすでに23だという。

 なら、OKだ。


 「さっきは悪かったね。ぜひうちのパーティに入ってくれ。」


 さっきのことを詫びつつ、なんでパーティに入りたかったかを聞く。

 やっぱ気になるだろ。

 こういうの。


 「実は僕、ライナット王国に家族がいて。僕は旅をしてたんだけど、家族から手紙が来て、助けてくれって言われたんだ」


 そのあとのは、最近ライナット王国では政変が起きた。

 なんでもクーデター政権だそうだ。

 ただそのトップがカリスマ性に溢れていてクーデター政権にもかかわらず人気があるらしい。


 ただ、問題がある。

 それは魔族迫害だ。

 共通の敵を作りそれを排除するために国民は団結する。

 合理的だが非人道的だ。


 だからこそ家族を助けるためにもライナット王国に行くらしい。


 「ちなみにその王の名は?」


 「あ、その人絶対王政をやめて独裁国家?とかにしたらしいんだよね。違いはよくわからないけど。なんで王はいないらしいよ。でその人の名前は確か....ヒトラー総統って言ってたよ」


「えっ....」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ