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軍事愛好家の転生記  作者: エアアンテーク
駆け出し未満
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卒業試験1

 ヤルタさんたちとの訓練が始まった。

 日が出てるうちは戦いの訓練。

 夜になったらこの世界についての座学だ。

 会社員になってからは忘れていたが新しいことを知ると言うのは意外と楽しい。


 戦いの訓練の方はヤルタさんがアレスを教え、アテマさんが莞爾を教え、俺はミリアさんから教えてもらった。(といっても銃火器なんてこの世界にはないから武器と魔術の応用方法についてだが....)


 ちなみにめちゃくちゃなスパルタである。

 朝は日が出たらすぐランニングから始まり日が落ちるまでひたすら訓練をする。

 まさに地獄そのものだった。

 だが充実した日常でもあった。






1年後





 訓練されてから一年がたった。

 早いものだ。


 教えられて、色々わかったことがある。

 まずこの世界には階級がある。

 といっても身分階級ではない。

 いやまぁ、身分階級もあるのだが、それとは別に冒険者内でもある。

 所謂、ランクだ。

 ヤルタさんがいった一級冒険者というのは階級を指していたらしい。

 一番下が5級、そして4級3級2級1級と続くらしい。


 パーティだけじゃなく役職ごとにもある。

 アレスがなった聖的剣士、莞爾がなった魔術師、俺がなった討伐者(名前はかっこいいが言っていってしまえば魔術も剣術もダメな人がなる役職。俺は武器が銃なのでとりあえずこれになった。)


 あとは俺らが魔物と呼んでたのはモンスターともいうらしい。

 どっちでもいいそうだ。

 そんな魔物にも1級から5級のランクがあり、数が小さいほど強いらしい。


 最後に、王虎(キングティーガー)さん達が俺らを訓練してくれた理由は俺らを傘下パーティにしたかったらしい。

 なんでも『(ティーガー)』という組織がありそれを構成するパーティに王虎(キングティーガー)がいるらしい。

 他にも狩虎(ヤークトティーガー)電虎(ポルシェティーガー)嵐虎(シュトルムティーガー)なんていうパーティもいるらしい。


 それと敵対するのが『(パンター)』という組織らしい。

 構成パーティ名は狩豹(ヤークトパンター)回豹(ベルゲンパンター)王豹(キングパンター)なんて名前らしい。

 チーム名に(パンター)が入っていたら要注意とのことだ。

 奴らは冒険者集団と言いながら犯罪者集団に近く、犯罪行為の数々を行っているらしい。

 見かけたら気をつけよう.....


そんな感じで、互いに戦力拡充のためにスカウト合戦をしてるらしい。

  組織どうしで戦うなんて、まるでヤ◯ザみたいだ。


 訓練してくれた恩はあるがそう言うのには関わりたくないので『やばくなったら駆けつける』を条件に断っておいた。


 そんな俺らは明日、卒業時間を受ける。

 一年でかなり強くなったので、そろそろいいだろうと言われた。

 正直不安でしかないが、ヤルタさん達がいうならば問題はないだろう。

 そう信じたい。

 

 俺はそんな心配をしながら布団に入って寝た。

 




 目が覚めた。

 卒業試験の日だ。

 俺らは準備をして、言われた場所に行った。

 そこには手紙が置いてあった。

 その内容は森の中を突っ切るというものらしい。

 とりあえず、難易度もよくわからないまま3人は森に入る。


 いきなりだった。

 モンスターが出てきた。

 しかも3級のモンスターであるオークだ。

 だが迷っている暇はない。

 不安を押し殺しながらアレスは敵に抜刀し、突っ込む。


「ブースト」

 

 莞爾がそういうとアレスはさらに早くなった。

 俺もAKー47を持ちながら突っ込む。

 アレスには当たらないようにセミオートで敵を撃っていく。

 アレスに隠れて急所は狙えないが、ダメージは与えられてる。


 次にアレスが剣を振る。

 それは敵の急所をモロに切る一撃だった。


「やったか!?」


 この言葉がいけなかった。

 敵は死にかけながらも持っていた棍棒をアレスに向かって投げる。

 アレスは紙一重で交わすが、次に矛先が向くのは後ろにいた俺だ。


 「豊!危ない!」


 言われなくても見りゃわかる。

 棍棒がこちらまできている。

 俺は急いで『三十八式歩兵銃』をだす。

 銃剣付きだ。

 俺はその刃で敵の棍棒を斬り、三十八式歩兵銃の鉛玉を喰らわせる。

 その弾は奴のど真ん中にヒットする。

 敵が怯んだ。

 今がチャンスだ。

 俺は再度『AKー47』を持つと.次はフルオートで敵を蜂の巣にする。


 敵はもう、鳴くこともなく倒れた。


「私の出番、ブーストだけですか?」


 莞爾が嘆いているが、まぁいいだろ。

 俺らはまだ5級の冒険者、5級が3級のモンスターを倒したのだ。

 俺らは叫んだ。


「やったー!」


 こうしてさらに俺らは森の奥へ進んでいく。

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