表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軍事愛好家の転生記  作者: エアアンテーク
駆け出し未満
2/64

王虎

「パーティを組みましょう!」俺は口火を切る。

 できる限り明るくだ。

 2人はポカンとしている。

 あ、そうかパーティなんて言葉を聞いたことないのか。

 

「仲間になりましょうってことです!」


 訂正してやっと理解してもらえた。

 こんな感じで3人で道を辿る。

 どこに着くかはわからない。賭けだ。

 

 アレスが口を開く

「これからどうする?」

「とりあえず街に行って情報収集しましょう」

 

 俺はそう返すと2人は納得してくれた。

 とりあえず俺らはあてもなく歩き出す。

 互いを知るための雑談をしながら。

 

 すると突然、莞爾が魔法で街を見つけるというのだ。

 レーダーみたいな感じなのだろうか。

 莞爾がやってみる。

 その時の技名は『電探』

 レーダーの日本語版だった。

 なんと安直な。

 

 だが意外にもちゃんと見つけたらしく、あと1、2キロ先に町があるそうだ。

 俺らはそこに向かって走り出した。

 走っていて気付いたのだが、どうやらこの世界では基礎体力が上がってるらしい。

 ばてながらも2キロ近くを走り切った。

 

 そこには壁で囲まれた街があった。

 門があって、そこには兵士らしき人もいる。

 俺らはとりあえず門をくぐった。


 その先にある街を散策してみる。

 見た目は中世ヨーロッパだ。

 いかにも異世界っぽい。

 商店街に武器屋や食堂、色々あった。

 目を輝かせながら歩いていると『ギルド』と書かれた看板を見つけた。

 おお〜、やっぱ異世界だなー。


 早速俺らは入る。

 見た感じはきれいな感じで喧嘩してる人もいない。

 思ったより治安は良さそうだ。

 異世界あるあるなら、ここで冒険者になれるはずだ。

 最も、冒険者なんてものがあるかはわからないが....

 とりあえず俺は受付らしき人に話しかける。

 

「冒険者登録したいんですけど....」

「はい、ではこちらにお名前をお書きください」

 

 緊張とは裏腹にあっさり3人登録できた。

 この世界には冒険者というものがあるようなのでよかった。

 なんて安堵していると4人組から声をかけられた。

 

「お前ら新人冒険者か?」


 話しかけてきたのは30代くらいの男だ。

 身なりは冒険者の様だが、結構清潔感があり、なんとなく強そうだ。


「はい。まだ右も左も分からないですけど、同じ冒険者どうしよろしくお願いします」

「俺らは新人にイロハを教えてをるんだがお前ら一緒に来るか?」


 ありがたい。

 金も何もない俺らにとってはありがたい。

 俺らは2つ返事でその人たちについていった。

 

 教えてもらったが、その人達は王虎(キングティーガー)というパーティ名らしい。

 なんでも一級冒険者の集まりらしい。

 一級冒険者がなんなのかは知らないが多分すごいんだろう。


 パーティは4人。

 話しかけてきた人はルコント・ヤルタという聖的剣士(剣のみを使う剣士のこと)らしい。

 2人目はフォード・アテマ、魔法使いらしい。

 3人目はヤツダム・ミリア魔的剣士(魔法も使うタイプの剣士)らしい。

 4人目はワイオミングとだけ名乗った。

 ヤルタさんいわく格闘家らしい。


 こっちも名乗った。

 その後、異世界転生したこと。

 神から2人は才能を与えられたこと。

 俺は銃火器を使えること(銃火器の説明書は大変だった)を説明した。


 信じてくれるか不安だったが、王虎(キングティーガー)さんたちはあっさり信じてくれた。


「じゃあお前らこの世界のことなんも知らないんだろ」

「はい。マジでなんも知りません」


 てな感じでなんとなく親しくなった。

 

「とりあえず森行くぞ」


 何故かわからないが、また森に行く事になった。

 俺らは来た道を戻って、門を抜けて、また森に行った。

 森についてすぐ、茂みからまた魔獣が出てきた。

 本日2度目だ。

 とりあえず俺は銃火器を乱射しようとした時だった。


 一瞬にして魔獣が倒れたのだ。


「お前ら、大丈夫か?」


 嘘だろ。

 一瞬でも倒したのかよ。

 このパーティいかれてやがる。

 強すぎだろ....


「まぁ、お前らもあれを瞬殺できるようにしてやるから安心しろよ」


 ヤルタが笑顔で言う。

 見たらわかる。

 スパルタ教師がする目だ。


 これから一体何が始まるのだろうか.....


 いや、どうなってしまうのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ