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軍事愛好家の転生記  作者: エアアンテーク
生徒会革命
19/64

入学試験

 貴族の息子、ラムス...だったか?を殴ってから1ヶ月が経った。ついに明日、俺らは冒険者学校に入学する!


 ここ1ヶ月間俺らは王国の騎士団長や魔術師長らに特訓してもらっていた。ただトレディアは親のとこに戻っていた。なんでもトレディアの親はめちゃくちゃ強いらしくしかも魔的剣士らしい。


 ちなみに、俺らのクーデターの活躍は公開されていない。城内に隠し通路があることが知られたらまずいそうだ。直接ヒトラーを殺したのに英雄にもなれない。ロースターはそれを気にして、俺らに武器をくれた。アレスにはニホントーという剣を2本、莞爾には杖を、トレディアには魔的剣士用の剣をくれた。俺はそういう武器を使わないため代わりに視力や動体視力が上がるペンダントをくれた。


 なんでも魔的剣士用の剣というのは魔力石が入ったものらしく、魔術の威力が上がるそう。アレスのニホントーというのは紛うこと無き日本刀だった。前にトレディアから聞いたがまさしくそれだった。


 今日だが、明日の入学に際してなんでも入学試験をやるらしい。ただ形式的なものでロースターの権力により俺らの入学は決まっているそう....なんか、複雑な気持ちだ。


 てことで俺らは今学校に来ている。めちゃくちゃ広い上に闘技場が複数ある。まぁ、冒険者の学校だから当然なのだが....


 俺らは案内されるままに闘技場へ向かう。


 闘技場に着くとドームがあった。何度も見た、傷が治るドームだ。そしてその中にいたのは剣士が3人と魔術師が1人のパーティ。


「よぉ、久しぶりだなぁ」


 久しぶり?誰だろうか。そう思って顔をみるといつぞやの貴族のボンボン、ラムスだった。


「彼は学校の中でもかなり優秀でして、今回の対戦相手です」


 そういう彼はおそらく校長なのだろう。よりによってこいつとは....


「前回みたいに尻尾巻いて無様に逃げんなよ」

 やつはいやらしくそう言った。こいつは確か2級冒険者だ。対して俺らは4級。さらに俺らは対人戦での勝率は悪い。2ヶ月前、城内で死にかけた。


「ようやく借りを返せるわね」

「次は君たちが逃げる番だ」


 なんでもうちの剣士陣達はやる気満々だ。殺気が見て取れる。


 こうして俺らは向かい合った。勝てるのだろうか....


 試合開始の合図が鳴る。


 次の瞬間、俺はM2ブローニングをぶっ放す。作戦は4級試験の時のものと同じだ。


「ブースト」


 莞爾がブーストをかけた瞬間、アレスとトレディアが全力で敵に突っ込む。


 ただ、意外なことが起こった。敵は4人。ラムスは剣士で他2人も剣士だが、その2人の剣士は俺の乱射で戦闘不能だと試験官に言われた。そう、その2人は弾丸をまともに食らったのだ。今まで俺の弾丸は全て防がれた。牽制でしかなかったのに今回はまともに当たったのだ。


 次にトレディアが魔術師を頭から真っ二つに斬る。魔術師は何もできなかった。


 最後に残ったラムスはアレスとの白兵戦になると思った。だが、アレスは一撃でラムスを真っ二つにした。


「こんなんで終わらせないわよ」

「僕も混ぜてよ」


 アレスはさらに切り刻む。二刀流になったせいか、今までより攻撃の回数が多い。勿論回復するわけだが回復されなきゃおそらくはミンチになっていただろう。


 しかもそこにトレディアが後ろから近づきラムスの背中を触り魔術を唱える。


「接触消滅」


 すると、触れた部分からどんどんとラムスは消滅していった。燃えてるわけでも、削れているわけでもない。消滅しているのだ。


 それも勿論回復する。次にトレディアはそのまま奴を切り刻む。


 するとどうだろうか、前からは二刀流で切り刻まれ、後ろからは消滅する肉体を感じながらさらに切り刻まれる。そしてそれは回復するドームによって回復され、苦痛は終わらない。まさに地獄絵図だった。俺も莞爾も試験官もただ茫然としていた。


 しばらくして試験官が急いで叫ぶ。

「やめ!試験は終了です」


 こうして地獄絵図は終わりを告げた。


「な、な、なんなんだぁぁぁぁ」


 ラムスは逃げていった。そしてそれを間近で見ていたパーティの奴らもだった。


「もう終わりなの?」

「もうちょっとやってもよかったんだけどなぁ」


 うん。これからうちの剣士陣を絶対に怒らせないようにしよう。そう心に決め、俺らは新居に向かう。


 新居というのはここの寮だ。ここの寮は冒険者のランクに応じてグレードが変化する。俺らは4級なため少しボロい。寮といっても普通の一軒家みたいなもので、パーティメンバーがまとまって住むことになっている。


 そして玄関を開けるとそこには人がいた。


「お帰りなさい。どうでした?」


 そこにいたのはロースターだった。


「ラムスに勝ったわよ!」

「それはよかったじゃないですか!」


 アレスは嬉しそうに話す。てかまて、なんでロースターがいるんだ?


「ロースターはなんでここにいるんだ?」

「サプライズです」

「仕事はいいのか?女王様は大変じゃないのか?」

「ちゃんと終わらせてきました」


 彼女はそう自慢げに話す。ここで俺は疑問を投げかける。


「なぁ、ラムスって体調悪かったのか?」

「どうしてです?」

「正直、俺らは圧勝だった。でも、俺らは4級だ。それに対して奴らは2級だ。あれはおかしい。」

「そんなことないですよ。皆さんは強いですから」

「でも、俺らは対人戦でよく負けてるぞ?」

「それは相手が強すぎるんです....世界三代冒険者に、豹組織最強クラスのパーティ、親衛隊隊長や副隊長、正直化け物クラスです。それに最近、アレスさんは騎士団長と互角の戦いをするじゃないですか。」


「そうなのか?」

「そうです!」


 俺らは強いのだろうか、弱いのだろうか。正直よくわからないがまぁ、学校生活でいずれはわかるだろう。


「じゃあ、飯でも作ろうか」

「豊さんのご飯楽しみです!」


 とりあえず俺らはご飯を作ることにした。

これから投稿頻度が激減します。ただ月に2回は必ず投稿&必ず完結させますのでよろしくお願いします

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