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第2話 青年よ大志を抱け2

旬はだだっ広い白い空間に投げ出された。

旬「いってえ!なんなんだこれはよ!」

半ばキレ気味である。周囲を見渡すと本当にただ白い空間が広がっているだけである。しかし旬の目にはノイズのようなものが重なって人型になっている部分が見えた。

なぜそう見えたのかはわからないがそこに向かって歩いていくことにした。

少し近づいたところで驚きの声がそこから上がった。


???「おや、君は僕のことが見えるんだね?なぜなのかな…」


声の主は考える像のようなポーズを始めた。


 旬はイライラが頂点に達したのか、考える像のようなノイズが渦巻く物体に向かって突進を始めた。

そして「だ〜か〜ら〜!お前はなんなんだ〜キッッッッッッッック!!!!」


???「いやいや。僕に物理攻撃は当たらなt、ヘブゥウウウウウ!」

旬は見事にノイズの頭に綺麗なキックを決めた!ノイズはチリとなって消えた!第三部(完)

旬「悪は滅びた!わっはっはっは〜」


???「いや勝手に殺さないで!?なんで触れるのかな???」

消えたはずのノイズは再び集まり、今度はノイズではなくギリシャの彫刻にいるような、上半身裸体のムキムキ男となって現れた。超イケメンのワイルド系男子である。

それを見た旬はすごく嫌な顔をしている。なぜ得体の知らない空間に放り出されて男のムキムキ筋肉を見せられねばならんのだ。イラつき度がだんだん上がってきた所で

ムキムキ男はまた口を開いた。


???「君は記念すべき僕の初動画視聴者なのに、なぜそんなに邪険にするのかな〜?君は童貞だから、男色なのかとおもったのに〜」


天然のような口ぶりで煽ってくる謎のイケメン男にイライラ度が頂点に達した旬がまたライダーキックを決めようと心に決めた所でまたしてもイケメン男は口を開く。


???「わかった、わかった。さてはこの姿が気に入らないのかな?ならばこうだ!」


イケメン男はまたもや、白い空間に消えて、ノイズのようなものになったのが見えた所でさっとノイズごと“無”になって消えた。


???「これならどうなの?」

突如後ろから何かに抱きつかれた旬は甘い囁き声に体をビクッとさせた。


耳を後ろから「フーッ」っとされた旬は後ろを振り向くとそこには和風の着物に身を包み花魁が身につけるような簪を髪に差したFカップの絶世の美女がいた。


しかも唇と唇がほんの人差し指ほどの距離で触れそうな距離だ。


???「このまま、お姉さんとキスしちゃう?それからあんな事やこんな事を〜」


旬が固まったまま、顔を赤くさせているうちに勝手なことを言い出す絶世の美女。


ん〜と顔を近づけてきた所で旬はハッとした。再びノイズのような物が見えたのだ。


そしてノイズ越しに美女の顔を見ると先どのムキムキイケメン男の顔がチラつくではないか。


顔を赤くしていたはずの旬が顔色を戻し、プルプルと震え出した所で美女は首を傾げる。


その仕草は“普通“に見ると悩ましげで、“普通“の男ならナニかがムラムラしてくる所だがもう旬の目はイライラするほどのイケメンが首を傾げているようにしか見えなかった。


旬「だぁから〜!!なんでなんだよ!離れろアッパアアアアアアアア!!!」


絶世の美女ならぬ、人をイライラさせるイケメン男に制裁を下すべくアッパーをかました瞬間、綺麗に顎に入り、人体が宙を舞って霧散した。



???「うわあああああああああああんんんん!?ひどい、せっかくサービスしてるのになんで暴力ばかり振るうのおおおおおんn!!!!!!!!!!!!!!!!」


ついには実体化せずに声だけで泣き出したマッスルイケメン男。事態は混乱を極めるばかりである。

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