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異世界は表計算と共に  作者: バナナとカエル
7/11

7行目

「何?勇者?」

門番のオヤジはそう言うと、兵士たちに一旦停止することを命じた。


「もしかしてお前、異世界から来た勇者か?」

「そ、そうだよ!俺の名はケイ!この世界を救う漢、勇者ケイだ!」

死にたくないのでとりあえず虚勢を張ってみた。実際には俺にできるのは計算くらいで、魔王は倒せない。


「なんだそうかよ。よし、お前ら撤収。」

そういうと兵士たちは撤収していった。人使いの荒いオヤジだ。


「じゃあさっさと入りな。冒険者ギルドはまっすぐ行って左な。」

「あ、ああ…。ありがとう。感謝する。」

どうやら話が通じたようだ。とりあえず勇者っぽい口調で返事をしておこう。


「ほら、さっさと行けよ。こっちも暇じゃないんだよ。」

さっきまで居眠りしてたくせに偉そうに。というか世界を救う勇者様に対してなんという態度だ。ガツンと言ってやるか。


「お…」

「あん!?」

「お、お疲れ様です!失礼します!」

今日はこのくらいにしておいてやろう。そういえばギルドの場所も教えてくれたし、いい奴だったな。うん。いい奴だ。

とにかく足早に門の中に入ったのであった。


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