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68_ダンジョン近く異常あり!_5

お嬢を見失って、ライガは茫然としていると、


ドッッシーーーーンっ!と何かが倒れた大きな音と振動の後に、大勢の男達の雄たけびが聞こえる。


「と、とりあえず、戻ろうっ!」


ライガが戦闘場所に戻ると、予想通り、トレントは、倒されており、トレントが暴れた為に、無残にも辺りの木はなぎ倒されていた。そして、そのトレントの上に、この戦闘に参加したであろう冒険者達が多数、その上に登っている。


「おい!ライガ!お前、どこに行ってたんだ!」

とトレントの解体指示をイバンに出していた副ギルマスがライガに気がつき、声を掛ける。

「それが...。」と言って、ライガは、先ほど自分にしてきた事を副ギルマスに話したのだった。

「輸送根ねぇ...聞いたことねえな。」

「ですよね。ギルマスなら知ってると思います?」

「どうだろう、まあ、どっちにしても報告に行かなきゃいけないから、その時に聞いてみよう。」

「そうですね。」


「ところで、ライガ。」

「はい?」

「お前、あのトレントの根っこにくっ付いている魔獣見たか?」

「ええ。あれだけ付いてれば。」

と倒れたトレントの根っこ部分に、元ホーンラビットだったもの、元ブルや元ロックバードなどなどの養分を吸い取られてミイラのようになっている魔獣達を二人は見つめる。


「これって、ロックウェル隊長の言っていた例のあの死体に関係あると思うか?」

「それって、あれですか?獣に付けられたような擦過傷付きの“干からびた死体”でしたっけ?どうでしょう...詳しく調べてみない事には。そもそも俺ら、その死体は話を聞いただけで、実際は見ていないですからね。」

「だよな。これも後で一緒に報告して、ギルマスから隊長に報告上げてもらうか。」

「そうですね。」

「念の為、いくつか持って帰るか。よし、ライガ頼んだ。」

あ...やっぱり、俺ね。


「あっ、そういえば、ロープを引っ張ってた大きな斧を持った冒険者見ませんでした?」

「大きな斧?あ?ああ、ついさっき小さな女の子と一緒にどっか行ってたな。」

「そうですか。」


とりあえず、お嬢とミノタさん、合流出来たって事で良いんだろう。

憶測ではあったが、なんとなくライガには、そうだと思えた。




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