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61.氾濫後の懸念

マサやんの武装ワゴン車改造動画がバズった。


どうやら一部の世紀末映画ファンの心を鷲掴みにしたらしい。

それに気を良くしたマサやんは、今度は中古バスを改造しようかと検討している。


何か進む方向を間違えている様な気がするのは俺だけだろうか?


「まあまあ、あれくらい武装していれば、モンスターが蔓延っていても、物質調達する時には重宝するのではござらんか?」

「氾濫の影響が軽微だった時は?」

「……。」


公道じゃ絶対走れないよね?

また公安が来ちゃうよ。

これ、氾濫が起きなかったら、世間体的にもう普通の生活に戻れ無いんじゃないの?


まあ、マサやんが経営してたモンキー専門のカスタム屋さんと何が違うかと言われれば返答に困るが……。


あの改造したワゴン車は雪掻(ゆきかき)車ばりに頑丈にしたせいで安全性は確かだけど、氾濫が起きるまで乗用出来なくなった。


加茂は一目見て爆笑してたけど、ブルーシートで隠しておかないとご近所さんの目が心配。

もう既に近所の子供達が様子を見に来てたし、遅いかも知れないけど……。


そんなこんなありつつも、この拠点に移動してきた時から始めている食料品等の備蓄は大分溜まってきた。


主に砂糖や塩等の調味料を集め、他にも医療品や衣類・洗剤なんかも集めていて、今では物凄い量になっている。

倉庫に空きはあるので、今後も随時運ばれてくる様に手配済みだ。


勿論、世間様に迷惑かけない様に買い占めなんかはしてないよ。


その他にも加茂が危険物取扱いの免許を持っているお陰で、割高ではあるけど3年間保存可能なガソリンの缶詰めや、アルコール等の燃料等も豊富にあるので、半年から一年は無補給でも何とかやっていけると思う。


問題は氾濫の影響から立ち直れるのか否かだ。

出来るだけ自給自足で継続可能な準備はしているけど、仮に社会が一生立ち直る事が出来なかったらどうすれば良いのだろうか?


特に医療品関係は生産出来なくなれば致命的だと思う。

もしそうなれば、モンスター被害も含めて、氾濫後は内外的要因での死傷者は増えていくと思う。


俺が心配してもどうなるものでも無いけどさ。

民間医療にも限界があるからなぁ……。


最悪、中世レベルまで生活水準が下がった場合を想定し、尚且つネットが遮断された時の場合も想定して、医療に限らず農業・技術等と言った内容の情報をデータと紙媒体の両方で集めてはいるが、どこまで実現出来るのか疑問だ。


勉強になるし、面白いから暇潰しにはなるけどね。


そうして、いざ必要な場面になった時を想像しながら暇潰しに読んだりしていると、ふと思う事がある。


これってなろうのNAISEIみたいじゃね?

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