表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/64

51.さらば黒川

大量のスクロールを手に入れてから半年が経った。


既に俺は仕事を辞め、探索に集中してレベル上げ等をしたり、更に皆と共に新たなスキルスクロールを手に入れたりして充実した半年間を過ごした。


仕事を辞める際、局長にもダンジョンの氾濫は確実に起こる事を説明し、いざとなったら俺達が居る拠点を頼る様に話をしておいた。


以前は半信半疑な部分もあったが、俺達は既に氾濫が起きるであろう事は確信している。


何故、確信する様になったかと言うと、ダンジョンの外でもほんの僅かであるが、魔法が使用出来る様になってきたからだ。


以前までは試しても魔法の効果は現れなかったが、先月に入った辺りから小さな炎や水が出せる様になってきている。

それに比例するかの様に、ここ半年でダンジョン氾濫を危惧する専門家の意見がネットニュースで取り上げるられる様になり、関連動画の件数も僅かだが増えてきた。


俺達もネット掲示板や魔法を使った動画をアップするなどして、ちょこちょこと警告をして周知した甲斐もあってか、それなりに危惧する人間も増えたが、いまだ大多数の人々は『陰謀乙w』とか言って信じようとしない意見が多かった。


もっと地上波のニュースで取り上げられても良いんじゃ無いかとも思うんだけどね。

それこそ陰謀じゃないけど、パニックの影響で社会を機能不全にさせない為の政府機関の措置かも知れない。


自分で言っておいて何だけど、政府が隠蔽するなんて事が本当にあるもんなのかね?


とまあ、そんなこんなで思った以上に楽観視している人が多い気がする……というよりは、余り認知されていない?


まあ正直言って、信じられないなら仕方が無い。

これ以上はどうしようも無いし、馬鹿にされてまで全てをかけて周知活動している暇も無い。


ただ、時折流れる海外のニュースサイトやWEBサイトでは、ダンジョン外で虫型のモンスターを見ただの、動画がアップされたりだの、少なからず情報は出回っている。

世間では、UFOやUMAみたいにフェイク動画の一種だと思われているみたいだけどね。


信じるか信じないかは貴方次第! ……なんてね。


そんな世間の動きとは裏腹に、俺達は本格的に粟山の拠点へと移動する為、衣類が入ったバッグやケースを車に詰め込む。

大型家電や家具等は既に発送済みだ。


「おう、忘れ物は無いよな? じゃあ出発するぞ。」


加茂が最終確認を促して車に乗り込む、俺は家族であるコダマを膝に乗せて席に座り、旅行さながらの気分で黒川を後にした。


さらば、第2の故郷である黒川よ……。



………………

…………

……



車で数時間を掛け、実家には寄らずにそのまま粟山の拠点へと辿り着いた。

元学校は前に内覧した時と変わらずに佇み俺達を歓迎する。

役場の人からはシステムの復旧工事は済んでいると連絡があったので、電気や水道・ガスは使える様になっている。

後は部屋割りとかしたり、掃除をしたりして、環境を整えなければならない。


今日からここが拠点兼自宅なので、早く住める様にしないとね。


こうして俺達の新たな共同生活は始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ