50.戦力アップ
俺と皆で獲得できた魔法スクロールの数は全部で28個になった。
それとは別に拡張スキルも30個手に入ったらしい。
しかも、レア拡張スキルである追尾が1つと魔力感知が2つまである。
追尾はそのままの意味であり、魔力感知は魔法行使を事前に察知する事が可能となるのだが、それよりも魔力の塊であるモンスターを察知出来る様になるのが大きい。
大変喜ばしい事だが、ますます俺の8個が霞んでいく……。
内心複雑だったが、皆とそれぞれの希望などを相談しつつ取得していく。
表にするとこんな感じ……。
俺……重力魔法・無属性魔法(魔力操作・範囲攻撃・遅延呪文・圧縮・魔力感知)
加茂……土魔法・無属性魔法(魔力操作・範囲攻撃・遅延呪文・圧縮・爆発・魔力感知)
マサやん……風魔法・無属性魔法(魔力操作・範囲攻撃・遅延呪文・圧縮・爆発・追尾)
昭典……無属性(魔力操作・圧縮)
卜伝……水魔法・風魔法・土魔法・無属性(魔力操作・範囲攻撃・圧縮)
直虎……樹魔法・水魔法・土魔法・無属性(魔力操作・範囲攻撃・圧縮)
振り分けた結果、以上となった。
俺は重力魔法があるので防御を重視して無属性魔法を取得し、圧縮の拡張スキルをとってマジックバリアの強度を上げる事にした。
その上、魔力感知があるので俺に死角は無いんだぜ。
ちなみに圧縮スキルは重力魔法には効果は無かった。
戦闘組の加茂とマサやんもそれぞれ2個ずつ取得し、攻撃力と防御力を上げて隙のないスキル構成になった。
生産組の三人は佐藤兄妹が3つの魔法スキルを取得し、昭典が2つ取得した。
何故、戦闘組の魔法スキルが2つで生産組が3つなのか説明すると、魔法スキルは幾つも取れば良いという訳では無く、何の魔法でモンスターを倒したかによって習熟度や威力・消費量が変化するので、基本的に一つに絞った方が良い。
例えば攻撃魔法の一つに魔法の矢(其々の属性によって変化)が有るが、習熟度が上がれば矢の数の増減を調整したり、形状を複雑に変化させたり、予め設定して軌道を変化させたりする事も可能になるからだ。
だから、戦闘中心でない生産組は習熟度を重視するよりも、生活・生産などで幅広く対応が出来る様に複数取得して貰った。
佐藤兄妹は農耕に便利そうな3つのスキルを取得し、昭典は服飾を担当するから基本的に必要ないと言い、自らスキル取得を辞退して防御の為に無属性魔法だけを取得していた。
恐らく、昭典は畑作業があまりやりたく無くてスキル取得拒否をしたのでは無いかと俺は睨んでいる。
どっち道、畑作業はやらなきゃいけないと思うので、スキルが無い方が大変な様な気がするが、敢えて忠告しないでおいた。
「さて、これで資金とスキルスクロールも揃ったし、後は様子見しながらレベル上げって感じ?」
「おう、そうだな。 とっとと拠点を整備したいところだが、後の事を考えると最低半年は鍛えた方が良いと思うぞ。」
「半年でござるか……いよいよでござるな。」
こうして、俺達の黒川での準備は整い、来るべき氾濫を静かに待つのであった。
「そう言えばよ、俺らのチーム名ってまだ決めて無くね?」
「「……。」」
マサやん、まだ諦めてなかったんだ……。




