表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/64

47.研究施設と秘密

部屋の中を見た第一印象は実験室や研究室を思い浮かべたけど、調べれば調べる程に何を対象に研究していたのか想像出来なかった。


謎の生物の標本から植物、果ては鉱物までもが研究対象になっている様で、机の上に残されたノートの内容には実験結果らしき図形や挿し絵が描かれてはいるが、あくまで推察するしかない。


正直に言って、研究内容を記されているのかも怪しいのだ。


見ても分からない物は放置して、鉱物なんかは売れそうだから鞄に積めていくか。


結局、4部屋あったこの施設の中にこれといっためぼしい物は無かった。

何かが記録されたノートも持って帰ろうか考えたけど、俺の目的はあくまでスクロールなので、後で皆に部屋とノートの存在を教えて、必要ならば次の機会に持って帰れば良いだろう。


そう思って帰ろうかと引き返した時だった。


『ゴゴゴゴゴ!』


突如、地鳴りと共に地面が揺れ、そして数秒後に止まった。

部屋にあった棚は倒れ、部屋の床には放り出された雑貨や書物で溢れ返ってしまった。


「……地震? もしかしてモンスターじゃ無いよな?」


地震大国の日本ではあるが、ダンジョンの中でも地揺れが起きるとは聞いたことがない。

有るとするなら、原因はモンスターだろうけど、もしそうなら相当な大きさだ。


先程のサンドワームでは比べ物にならない大きさだと思うけど、地揺れが数秒で治まったので、それも何か違う気がする。


何か違和感を感じるが答えは見出だせず、考える事は止めて部屋を出ようと歩き出した。


「ん?」


散らばった物を避けながら進んでいると、一つだけ倒れていない棚があることに気付き、違和感を覚えた。

その棚の左右は倒れているにも関わらず、真ん中の棚だけが不動のまま立っているからだ。


「……これ、隠し扉じゃね?」


棚の左右には上下にレールの様な物があり、横に押してみると案の定、棚は移動した。


「うはっ、これは絶対何かあるわ。」


そのまま部屋に入ると中には机と棚だけがあったので、またハズレか? と考えながら机に近付くと、机の上には一冊の本が置いてある。

何気なしにパラパラと捲ってみると、これまでに見たノートとは違って瞬時にして価値が有る内容だと解った。


「これ、ポーションの作り方じゃね? いや、ポーション以上の物?」


ノートの文字はやはり解読出来ないが、挿し絵を見るだけで何となく理解出来た。


絵には薬草と魔石が描かれ、両方共に粉末上にして何かの液体に溶かしている図がある。

更にページを捲る事に工程は進み、ページの最後には切断されて上半身と下半身に別れた遺体の絵が、液体に浸かっている図の挿し絵が描かれていた。


「……これ書いた奴って不老不死の実験でもしてたのか? ……いや、この場合は蘇生か。」


まさか、マッドサイエンティストの研究所だったとは……。

一応、これだけでも持って帰ろうかな。


これがもし、ポーションの作り方だったら、ポーションは未だ貴重品として滅多に市場に流れないので、作れる様になればとんでもない大事(おおごと)になる。


……これは巨額の金の匂いがするぜぇ(ゲス顔)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ