43.予想外なあれこれ
その後、昼飯を挟んでサイシシを狩りまくった。
新種のモンスターだろうという事で、虫の息状態にまで痛め付けた後に記念写真を撮るという、人にあるまじき外道行為を行いつつもその日は無事に終了した。
何時もの様に、探索協会で魔石の買い取りをお願いすると、遺跡のお宝オークションが終わったみたいで、金額が記された目録を貰ったのだが、腰抜かすくらいとんでもない金額になっていた。
「「「「三億ぅ!?」」」」
「えっ!? ……し、失礼しました。 確認が終わりましたら、こちらにサインをお願い致します。」
受付のお姉さんも知らなかったのかビックリしたみたいで、動揺のあまりに軽く挙動不審になっていた。
マジかよ……お宝資料より値が付いてんじゃん。
何でそんな金額になってんの?
「おう、家に戻ってからにしようぜ。 後の人が入れねえ。」
「あ、うん。」
あまりの予想外な金額に皆、帰りはフワフワとした心持ちでアジトに戻った。
「……金持ちの考えは理解出来ん。」
「おう、細けえ事は良いじゃ無えか。 儲かったんだしよ。」
「やっぱ宝石って儲かんだな。 こんだけあったらモンキー何台買えんだよ……。」
「でも、これで大分色んな事が出来るでござるな。」
別に良いけど、基準がモンキーってマサやん……。
目録を見てみると宝石類が特に高く、売却総額の大半を占めていた。
どうやら売却した宝石は地球産はおろか、今までのダンジョンから持ち帰られた宝石にも存在しない種類だった様だ。
てっきり魔石か何かを加工した物かと思ってたわ。
「まあ、大富豪が買った可能性もあるけど、どっちかと言うと宝石商とかが買ったのかもしれんな。」
ダンジョンから持ち帰られた異物の殆どはオークションで取引されるが、ポーションや宝石類等の貴重品は現物を手にとって鑑定する必要性がある為、希望者を集めて直接現物を見せてからオークションする事があるそうだ。
ダンジョン黎明期にはそうした初物の遺物が高値で売れた事もあって、現在のダンジョンバブルの隆盛に一役買っているのだけど、今回の高額で売れた理由はその辺にあるみたい。
あのmyダンジョンはマジ神。
今度、ダンジョンの出入り口に神棚飾っておこうと思う。
「いやー、そうなると、氾濫が起きる前に出来るだけ、あのダンジョンを探索した方が良さそうでござるな。」
「おう、あれで打ち止めの可能性もあるけど、確かにその通りだな。」
「やっぱよ、氾濫っつーのが起きたら入れねえ様になんのか?」
「うーん……どうだろう? 逆に飛び出した分、ダンジョンの中は敵の数も減ってるかもよ?」
「そもそも、ダンジョンそのものが残るか分からないけどな。」
「それに、氾濫の前後に粟山の拠点に引っ越すでござるから、なかなか難しいのでは御座らんか?」
うっ、そうか……そうなったら諦めるしかないな。
移動すらも難しくなるもんなぁ。
早くスクロールも手に入れたいしガンガン潜るか。
拠点の整備なんかもあるし、もっと人手が欲しいな。
いよいよ、掲示板で募集をかけるのも視野に入れた方が良いかもしれないな。




