41.魔石のあれこれ
昭典から放たれた矢は大カエルの後頭部に突き刺さり、脳を貫いたのか、そのままバタリと倒れた。
「やったでござる!」
その他の大カエルは鈍感なのか、まだ俺達から襲われている事に気付いていない様で、特に動きは無い。
まだ俺達の先制チャンスは続いている様だ。
「よし、行くぞ。」
「よっしゃあ!」
そのまま加茂とマサやんは、昭典が倒した大カエルの脇を抜け、他の気付いていない大カエル達に一太刀浴びせる━━
「ゲェっ!?」
「グェっ!?」
━━が、二人の攻撃は浅かったのか、攻撃を受けたにも関わらずに倒れる事無く大カエルは振り返った。
斬撃には強いのか?
「昭典は離れたカエル狙って。」
「御意。」
俺はそう昭典に指示しながら、二人の間をすり抜け、傷を負った大カエルに一撃を見舞う。
轢きガエルにしてやんよ!
「そのまま逝って良し。」
「グェっ!」
重力魔法で大カエルを圧殺したけど、何時もの様に完全には潰れず、比較的原型を留めながら死んで消えていった。
カエルだからか弾力あるな!?
だからと言って無効化された訳じゃない。
重力ニキは健在やで!
次の標的を見定める為に周りに目をやると、加茂とマサやんは協力して一匹のカエルを相手取って戦っている。
昭典は遠目から二人に近付く敵に矢を放って牽制している様だ。
残りは3匹。
「うおっ!」
戦況を確認してさあ俺も続こうと振り返ると、口を大きく開けた大カエルが舌を伸ばして攻撃してきた。
不意討ちとは卑怯なり!
「汚えもん伸ばしてくるんじゃねえ!」
間一髪で敵の攻撃を避け、そのままカエルを返り討ちにした。
そして死亡を確認した後に振り返れば、敵の姿は他には見当たらない。
どうやら掃討出来たようだ。
「うしっ、完勝。」
今度は納得いく戦いが出来た様で、マサやんにも笑顔が見える。
スッキリ出来た様だね。
「おっ? カエルだからか魔石の色が全部青色だ。」
「本当だな……イマイチ法則が判らんな。」
魔石は属性によって色が変わる。
赤なら火、青なら水といった具合に特色が変わる。
大抵の敵は倒しても属性に関係無く、様々な色の魔石がドロップするが、たまにこうして特定の色の魔石しか落とさないモンスターが現れる。
このカエルは青の魔石だけをドロップする様だ。
青の魔石は水等の液体を浄化する為、水質の悪い国で重宝される魔石だ。
水が豊富な日本だとあんまり需要が無いから安いんだよね。
苦労の割には報われない。
これは湿地エリアでの戦い方に慣れたら、さっさと次のエリアを目指すべきかね。




